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2023 Fiscal Year Research-status Report

好中球カテプシンGをターゲットとした新規乳がん悪性化機序の解明

Research Project

Project/Area Number 23K06264
Research InstitutionTeikyo University

Principal Investigator

鎌田 理代  帝京大学, 薬学部, 講師 (00439564)

Project Period (FY) 2023-04-01 – 2026-03-31
KeywordsカテプシンG / 乳がん / 担がんマウスモデル
Outline of Annual Research Achievements

本研究の目的は、好中球プロテアーゼであるカテプシンGによるLuminal型乳がんの進行促進作用及び化学療法抵抗性を、in vivoレベルで証明することである。本年度は、luminal型マウス乳がんBALB-MC.E12移植マウスの実験系構築と、遠隔転移を追跡するためのルシフェラーゼ遺伝子安定発現株の作成を行った。乳がん細胞移植マウスについては、BALB-MC.E12細胞のin vivoでの増殖が想定していたよりも遅く、CGの作用を評価するまで至らなかった。担がんマウス作成に汎用されているプロトコールに従ってCG誘導性乳がん細胞凝集体を移植したが、コントロール細胞も共に成長が極めて遅く生着しない個体もあった。そのため、CGの作用が評価できなかった。改善策として、移植するがん細胞数を増やす、または腫瘍の成長促進のためによく使用されるマトリゲルに包埋して移植するなど、安定に腫瘍組織が成長する方法を検討中である。これに加えて、これまでin vitroの実験系でCGの作用の評価に用いてきたヒト乳がん細胞株MCF-7を免疫不全マウスに移植したxenograftをin vivoモデルとすることも視野に入れている。一方、遠隔転移を評価するために用いるルシフェラーゼ発現細胞株の樹立は完了した。今後、マウスへの移植方法が確立され次第、この細胞株を移植したマウスで遠隔転移へのCGの効果を検討する。本年度は学術論文なし。学会発表なし。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

使用したがん細胞の増殖が、in vivoでは当初想定していたよりもかなり遅く、CGの作用を評価するに至っていない。Luminal型のマウス乳がん細胞株は他にも存在するが、CGに対する反応性を細胞株ごとに検討する必要がある。移植がん細胞数を増やすなど実験系の検討中で、これに時間を要した。実験系の構築ができ次第、CGの作用を検討し、さらに化学療法抵抗性への影響なども検討する予定である。また、これまでのin vitroでの研究には、ヒト乳がん細胞MCF-7を用いていた。そのため、in vivoレベルでの検討もMCF-7を使用する必要があるかもしれない。免疫不全マウスにMCF-7を移植したxenograftを作成して研究を進めることも検討する。

Strategy for Future Research Activity

がん細胞の移植方法を検討し、腫瘍が安定に成長する方法を早急に確立する。また、増殖の早い乳がん細胞に種類を変更する。これまでの研究ではヒト乳がん細胞MCF-7を用いていたため、免疫不全SCIDマウスにMCF-7を移植したxenograftを用いて研究を進めることも検討する。その後、担がんマウスモデルを用いて、CGによる腫瘍成長促進作用及び化学療法抵抗性を確認する。本年度に樹立したルシフェラーゼ発現細胞を用いてCGの遠隔組織への転移促進作用を検討する。遠隔転移のモデルとしてよく利用されるがん細胞の血管内注入後の肺転移コロニーアッセイにより、組織浸潤作用で転移性を評価することも計画している。

Causes of Carryover

乳がん移植マウスモデルの作成が当初の予定よりも遅れたため、物品費として支出する額が少なくなった。次年度に使用する予定である。

URL: 

Published: 2024-12-25  

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