2023 Fiscal Year Research-status Report
トリプルネガティブ乳癌におけるPARP阻害剤耐性化の克服を目指した新規機序の解明
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23K06292
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Research Institution | Kyoto Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
西口 工司 京都薬科大学, 薬学部, 教授 (80379437)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
辻本 雅之 京都薬科大学, 薬学部, 講師 (90372739)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | PARP阻害薬 / トリプルネガティブ乳癌 / 癌微小環境 / 低酸素環境 |
Outline of Annual Research Achievements |
抗癌薬の長期使用は、耐性化を招くのみならず、癌細胞の転移能を亢進させる可能性が報告されている。一方、生体内において癌細胞をとりまく微小環境である低酸素環境下では、癌細胞の転移能が変動するとの報告が存在するものの,PARP阻害薬耐性化との関連性は不明である。そこで本研究では、PARP阻害薬耐性トリプルネガティブヒト乳癌細胞株の転移能に及ぼす低酸素環境の影響について検討した。その結果、PARP阻害薬耐性化による転移能の亢進が、低酸素環境下において、さらに増大することを明らかにした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の予定通り、PARP阻害薬耐性トリプルネガティブヒト乳癌細胞株において、悪性化に及ぼす低酸素環境の影響について検討を進めており、研究課題はおおむね順調に遂行できているものと考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の予定通り、研究課題を遂行する予定である。
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Causes of Carryover |
(理 由)消耗品等の物品については計画通り購入した。しかしながら、一部の物品については値引きや同等で安価な物品を購入することができたため、次年度使用額を生じることとなった。なお、研究課題の遂行に支障は生じていない。 (使用計画)次年度使用額については、物品費として使用することを計画している。
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