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2023 Fiscal Year Research-status Report

出生に伴う神経幹細胞形成機構の解明-神経幹細胞の突起と血管との接着に着目して-

Research Project

Project/Area Number 23K06321
Research InstitutionNagoya City University

Principal Investigator

竹村 晶子  名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 助教 (70647049)

Project Period (FY) 2023-04-01 – 2026-03-31
Keywords神経幹細胞 / SBF-SEM / 早産 / 発達
Outline of Annual Research Achievements

近年、ヒト新生児期の脳でも新しいニューロンが神経幹細胞から継続的に作られていることが明らかになった。正常な脳発達において新生児期のニューロン新生が重要な役割を担っていると考えられる。側脳室の外側壁(脳室下帯)には、生後もニューロンを産生する神経幹細胞が存在する。本研究課題は、マウスの生後の神経幹細胞の形成メカニズム解明を目的としている。
2023年度は、主に以下のような成果が得られた。1) 三次元電子顕微鏡技術(SBF-SEM)により、young adultマウスの脳室下帯画像を撮像して2次元の連続断層像を獲得し、3次元構造を再構成した。そして、複数の神経幹細胞の立体微細形態を明らかにした。2) in utero electropolation法により蛍光タンパクを発現させて可視化し、神経幹細胞を可視化した。そして、生後の神経幹細胞形成過程をライブイメージングで観察した。各種阻害剤を添加し、生後の神経幹細胞形成に影響を与える阻害剤を同定した。3)シングルセルRNA-seqデータに用いて、生後の神経幹細胞形成に重要な因子の候補を絞った。また、早産が神経幹細胞の形態形成に影響を与えていることを示唆するデータを得た。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

本課題で計画していた三次元電子顕微鏡技術(SBF-SEM)を用いた生後の神経幹細胞の形態ついての研究が大きく進展した。当初計画と多少前後はあるものの、量的に順調に進展している。

Strategy for Future Research Activity

ライブイメージングでは、血管に蛍光タンパクを発するマウスで神経幹細胞を可視化することで、血管と神経幹細胞の関係性についてスライス培養下で観察する。
遺伝子改変マウスを用いて生後の神経幹細胞形成に重要な因子の候補の発現を操作し、生後の神経幹細胞形成を左右する因子を突き止める。

Causes of Carryover

既存のデータの解析を前倒しで行い、高額な試薬などの消耗品を購入する必要のある実験は来年度以降に行うため、次年度使用額が生じた。また、学会参加を見送った。以上のことから、次年度使用額が生じたが、来年度以降に使用する計画である。

URL: 

Published: 2024-12-25  

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