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2023 Fiscal Year Research-status Report

ヒトiPS細胞を用いたMEFV遺伝子関連腸炎の疾患モデリングおよび新規治療標的の探索

Research Project

Project/Area Number 23K06371
Research InstitutionOsaka Medical and Pharmaceutical University

Principal Investigator

柿本 一城  大阪医科薬科大学, 医学部, 講師 (20589816)

Project Period (FY) 2023-04-01 – 2026-03-31
KeywordsiPS細胞
Outline of Annual Research Achievements

近年、炎症性腸疾患(IBD)の中に家族性地中海熱の責任遺伝子であるMEFV遺伝子変異を有している患者が一定数存在することが明らかとなってきた。MEFV遺伝子はタンパク質pyrinをコードしており、遺伝子変異によって腸管やマクロファージにおけるpyrinの機能が障害されると、caspase-1の活性化に伴い炎症性サイトカインIL-1β、IL-18が産生される。このMEFV遺伝子関連腸炎には従来のIBD治療薬の効果がほとんどなく、新たな機序の薬剤の開発が望まれている。我々はヒトiPS細胞を用いてMEFV遺伝子関連腸炎疾患モデルを作製し、新たな創薬ターゲットを探索することとした。
健常人の血液を採取し、血球細胞からヒトiPS細胞を作製した。このヒトiPS細胞からサイトカインとシグナル伝達経路阻害剤を用いて胚体内胚葉への分化を誘導し、マクロファージ(iMACs)への分化の効率化を検討している。またCRISPRiを用いてMEFV遺伝子を抑制した。これらの細胞を用いて疾患モデルの構築を試みている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

iPS細胞からマクロファージへの分化にバラつきがあり、細胞培養におけるサイトカインの種類や培養条件を見直し、分化の効率化を図ることに時間を要している。

Strategy for Future Research Activity

iPS細胞からマクロファージへの最適な分化条件が固定できれば、CRISPRiシステムでMEFV遺伝子を抑制したiMACsを作製してMEFV遺伝子関連腸炎の疾患モデルとし、トランスクリプトーム解析などにより新規治療標的を探索する。

Causes of Carryover

研究が想定よりやや遅れて進んでいるため、次年度使用額が生じた。次年度はiPS細胞の培養や、マクロファージ分化に用いるサイトカインの費用等に研究費を使用する予定である。

URL: 

Published: 2024-12-25  

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