2023 Fiscal Year Research-status Report
がん免疫の個人差をリンパ節マクロファージの観点から明らかにする
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23K06466
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
塩田 拓也 熊本大学, 病院, 特任助教 (10971921)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菰原 義弘 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 教授 (40449921)
坂田 純基 熊本大学, 病院, 医員 (70823326)
三上 芳喜 熊本大学, 病院, 教授 (90248245)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | マクロファージ |
Outline of Annual Research Achievements |
リンパ節マクロファージのCharacterization J Clin Exp Hematop. 2024 in press リンパ節洞マクロファージのシングルセル解析によって、CD169陽性マクロファージは樹状細胞と同様に、抗原提示やリンパ球の活性化に関わる遺伝子を発現していることが明らかとなった。大腸癌患者のリンパ節を詳細に観察したところ、年齢とともにリンパ節における洞マクロファージが減少することが明らかとなった。特に80歳以上と80歳以下で比較すると、80歳以上で統計学的に有意に洞マクロファージが減少していることが明らかとなった。 リンパ節マクロファージのCharacterization Microbiol Immunol. 2023 Nov;67(11):490-500. リンパ節洞マクロファージはCD163, CD204を発現していることは知られていたが、新たにCD209を強発現していることを見出した。CD169に関しては抗体クローンによって染色性が異なり、活性化状態でCD169 variantが誘導されることが示唆された。また、単球由来マクロファージの指標であるCXCL10が、洞マクロファージに観察されなかったことは、洞マクロファージが組織在住マクロファージであることを示唆している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ある程度予定通りに進捗している。
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Strategy for Future Research Activity |
口腔癌や大腸癌、乳癌におけるリンパ節マクロファージの役割を解析する。
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Causes of Carryover |
残額は端数であり、次年度以降使用額を調整する。
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