2023 Fiscal Year Research-status Report
Interaction between membranous EBP50 and myosin 9 as a favorable prognostic factor in ovarian clear cell carcinoma
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23K06472
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
松本 俊英 北里大学, 医療衛生学部, 講師 (10623184)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三枝 信 北里大学, 医学部, 教授 (00265711)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | 卵巣明細胞癌 / EBP50 / プロテオミクス |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は卵巣明細胞癌における膜性EBP50(Ezrin-radixin-moesin-binding phosphoprotein-50)発現検索と臨床病理学的因子との相関性を中心に解析した。 卵巣明細胞癌臨床検体120症例を用いて免疫染色を実施したところ、64症例(53.3%)は膜性EBP50発現を示し、42症例(35.0%)は質性EBP50発現、14症例(11.7%)はEBP50発現消失を示した。予後評価においては、膜性EBP50発現は無増悪生存期間・全生存期間ともに最も予後良好群であった。 次に、膜性EBP50発現についてはIHC scoreを算出して評価を行った。評価方法は、染色強度を4段階(0:陰性、1:弱陽性、2:中程度陽性、3:強陽性)と陽性腫瘍細胞率を5段階(0:0%、1:~10%、2:~30%、3:~50%、4:~100%)を掛け合わせた値をIHC score(0~12)とする。膜性EBP50発現のcut-off値を4に設定したところ、臨床病理学因子との相関性については、FIGO Stageと遠隔転移にて有意に高発現群は低悪性度を示すことが分かった。 以上の結果より、先行研究結果と同様、膜性EBP50発現は抗腫瘍作用として機能していることが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
臨床検体を用いた膜性EBP50発現は当初の予定通り完了した。
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Strategy for Future Research Activity |
EBP50ノックアウト系細胞をCRISPR Cas-9システムを用いて実施する。 作製後は、各種増殖・細胞周期マーカー(Ki-67、Cyclin A、Cyclin B1、p21waf1、p27kip1)及びPropidium Iodide(PI)染色を用いたFlow cytometryによる細胞周期解析を行うとともに、iii) 細胞骨格因子(F-actin、Vimentin、Tubulin)や細胞極性マーカー(E-cadhein、ZO-1、Claudin-1)に関するタンパク質発現、免疫蛍光染色法と共焦点顕微鏡下での可視化により細胞極性変化を解析する。
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Causes of Carryover |
試薬等を節約できたため、次年度の実験用消耗品と成果発表の旅費に使用する。
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Research Products
(6 results)