2023 Fiscal Year Research-status Report
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23K06537
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Research Institution | National Institute of Infectious Diseases |
Principal Investigator |
名木 稔 国立感染症研究所, 薬剤耐性研究センター, 室長 (60711687)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮崎 義継 国立感染症研究所, 真菌部, 部長 (00311861)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | Candida glabrata / 病原性 / 酵母 / マイトファジー / ミトコンドリア |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、鉄欠乏条件におけるATG32発現調節に必要な転写因子結合配列の同定と転写因子結合配列に結合するATG32発現調節候補因子の質量分析による同定を目的とした。 研究期間開始前の予備実験として、PCRによって様々な長さに調整したATG32 ORFの上流領域を用いてレポーターアッセイを行い、鉄欠乏条件におけるATG32遺伝子の発現調節に関与する領域を明らかにし、同配列が鉄依存的リプレッサーの結合配列であると予想していた。同配列を含むDNAプローブを用い、ゲルシフトアッセイを行うことで、鉄の存在依存的に結合するタンパク質の存在を確認した。また、同配列を違う塩基配列に置換したプローブをコントロールとして用い、配列特異的な結合であることを確認した。ゲノム上の同配列部分を欠失もしくは他の配列に置換したC. glabrata遺伝子組換え株を作製し、ATG32のmRNA量が顕著に増加することを明らかにした。同定した配列を含むプローブを磁気ビーズに結合させ、鉄添加/非添加条件で培養した菌体から抽出した核タンパク質とプローブ結合ビーズをインキュベートし、配列に結合したタンパク質をLC-MS/MSによって分析し、ATG32発現調節候補因子を複数同定した。現在、これら候補遺伝子の遺伝子破壊株を全て作製し、ATG32発現量、タンパク質量に与える影響について調べている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画した通り進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
ATG32発現調節候補因子の遺伝子破壊株を作製し、ATG32発現量への影響を調べることで、発現調節候補因子を同定する。同定したATG32発現調節候補因子の遺伝子破壊株、過剰発現株、発現調節株を作製し、その影響について調べる予定。
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Causes of Carryover |
計画した実験が当初予想より順調に推移し、実験試行回数が予定より少なく済んだため残額が生じた。同定された遺伝子発現調節因子は、遺伝子発現調節以外にも機能を有していることが予想される実験結果を得ているため、同因子の機能解析に当初予定以上の予算が使用される予定。
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Research Products
(4 results)