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2023 Fiscal Year Research-status Report

緑膿菌による腸管経由内因性血液感染機構の解析とそれに基づいた防止策の考案

Research Project

Project/Area Number 23K06547
Research InstitutionKagawa Prefectural College of Health Sciences

Principal Investigator

末澤 千草  香川県立保健医療大学, 保健医療学部, 講師 (90331868)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 奥田 潤  香川県立保健医療大学, 保健医療学部, 教授 (90334276)
Project Period (FY) 2023-04-01 – 2027-03-31
Keywords緑膿菌 / Caco-2細胞層透過活性 / 腸管経由内因性血液感染
Outline of Annual Research Achievements

これまでに申請者らは、緑膿菌のCaco-2細胞層透過活性に関与する21個の遺伝子を同定し、これらの遺伝子を起点に緑膿菌による腸管経由内因性血液感染機構の解明および腸管経由内因性血液感染の予防につながるターゲット遺伝子やターゲットタンパク質の探索を進めてきた。本申請研究では、これまでの結果をさらに発展させ、緑膿菌による腸管経由内因性血液感染防止策の考案につなげることを目的とする。
本年度は、21個の遺伝子のうちの解糖経路に関連する遺伝子(fruK遺伝子)について申請者らの先行研究で実施した、RNAを用いた網羅的遺伝子発現解析結果において、野生株とfruK遺伝子の遺伝子破壊株との間で発現に違いがみられた遺伝子について、これらの遺伝子とfruK遺伝子のCaco-2細胞層透過活性との関連性についての検討を引き続き行った。また、緑膿菌の病原性を評価するための感染モデルを用いた感染実験について、マウスを用いた感染実験系の構築にむけて検討を行った。さらに、細胞死と上皮細胞層透過活性との関連性について明らかにする目的で、緑膿菌の上皮細胞層透過活性と細胞死それぞれに関与することが報告されている病原因子ExoSに着目し、ExoSと関連する宿主因子の選定、選定した宿主因子のノックアウト細胞の作製の検討も継続して行っている。また、申請者らの先行研究により、fruK遺伝子のCaco-2細胞層透過活性に、fruK遺伝子が含まれるオペロンが関与している可能性が示唆されたことから、今後は、オペロンに含まれる他の遺伝子がfruK遺伝子のCaco-2細胞層透過活性に関与する機序についても明らかにしていきたいと考えている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

申請者らの先行研究から得られた結果を基に、現在申請者らが着目している、fruK遺伝子のCaco-2細胞層透過活性機序について、関与が示唆される遺伝子を対象とした検討を進めることができている。

Strategy for Future Research Activity

申請者らの先行研究により、fruK遺伝子のCaco-2細胞層透過活性に、fruK遺伝子が含まれるオペロンが関与している可能性が示唆されたことから、オペロンに含まれる他の遺伝子を対象とした検討も行いたいと考えている。また、細胞死と上皮細胞層透過活性との関連性について明らかにする目的で、緑膿菌の上皮細胞層透過活性と細胞死それぞれに関与することが報告されている病原因子ExoSに着目し、ExoSと関連する宿主因子の選定、選定した宿主因子のノックアウト細胞の作製の検討も継続して行い、ノックアウト細胞を用いた上皮細胞層透過活性試験や病原性試験も行いたいと考えている。

Causes of Carryover

fruK遺伝子についての解析やマウスを用いた感染実験系の構築にむけての検討等概ね順調に進展したが、使用額が予定額よりやや少額となり、次年度使用が生じた。次年度もfruK遺伝子についての解析を中心に実験を進めていく予定である。

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Published: 2024-12-25  

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