2023 Fiscal Year Research-status Report
脂質代謝・輸送システムによるHIV-1複製の制御機構の解明
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23K06558
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
合田 仁 東京大学, 医科学研究所, 特任准教授 (90361617)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | HIV / 感染治療 / ウイルス |
Outline of Annual Research Achievements |
体調不良のため、2023年度の計画は2024年度に実施する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
体調不良による長期療養のため。
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Strategy for Future Research Activity |
種々のHIV-1潜伏感染モデル細胞を用いてOSBPのノックダウンまたはノックアウトを行い、OSBPの機能異常がプロウイルスの転写再活性化を誘導することを明らかにする。また、コレステロール添加や細胞内局在変化を観察し、OSBP阻害はコレステロール代謝・輸送システムの異常を介してプロウイルス再活性化を誘導するのか、それとは違う機構で誘導するのかを明らかにする。さらに、HIV-1感染者から得られたPBMCを用いて、OSBP阻害がプロウイルス転写活性を誘導するのか検討する。細胞内コレステロール輸送阻害剤ITZおよびOsw-1処理、OSBPのノックダウンまたはノックアウトによって発現が変動する遺伝子群をRNAseqによって解析し、どのようなシグナル伝達機構がプロウイルスの再活性化を誘導するのかを解明する。ITZやOsw-1以外の様々な脂質代謝・輸送阻害剤をスクリーニングすることで、プロウイルスの転写活性を誘導するまたは抑制する阻害剤を同定する。OSBP阻害によるHIV-1感染・増殖に対する影響を明らかにするために、ITZOsw-1処理やOSBPノックダウンまたはノックアウトによるHIV-1実験室株の培養細胞における増殖への影響について評価する。
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Causes of Carryover |
体調不良による長期療養が必要であったため、2023年度の実施計画は2024年度に実施する。
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