2023 Fiscal Year Research-status Report
NGSを利用した染色体異常検出手法の開発と臨床への応用
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23K06709
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Hospital Organization Tokyo Metropolitan Komagome Hospital |
Principal Investigator |
土岐 典子 地方独立行政法人東京都立病院機構東京都立駒込病院(臨床研究室), 血液内科, 部長 (80762054)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
貞任 大地 地方独立行政法人東京都立病院機構東京都立駒込病院(臨床研究室), 臨床検査科, バイオインフォマティシャン (20868773)
大保木 啓介 公益財団法人東京都医学総合研究所, ゲノム医学研究センター, 副参事研究員 (80415108)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | HLA欠失血球 / NGS / HLAハプロ移植 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.迅速なHLAの解析を目的として、次世代シークエンサーを用いたHLAターゲットシークエンスによるHLA typing、HLAの欠失検出系を立ち上げることを目標にしていた。1年間で、この解析系を立ち上げることがほぼ出来た。ハプロ移植(HLA半合致移植)後の再発症例を検討していたが、1例ではあるが、白血病発症時、移植後、再発時で、上記系でHLAのタイピングをきちんと示し、再発時にHLA欠失を鮮明に証明することができた。 2.また、白血病細胞からDNA及びRNAを抽出し、白血病に高頻度に見られる遺伝子を次世代シーケンスを用いて解析することで遺伝子変異を同定することも同時に行っている。この遺伝子変異情報とHLA欠失の情報を組み合わせることで、白血病細胞のクローン変化も確認することも目標にしており、数例でクローン変化をきちんと証明することができた。 3.HLA欠失と、クローン変化を現在同時に解析し、経時的な変化についても詳細に検討している。 4.CN-LOHの判定にはNGSリードそれぞれが2コピーある染色体のどちらに由来するのかを決める必要がある。WESは外部委託により実施し、WESデータからSNP検出を行うと共に、リード深度から算出されるSNPアリル頻度とコピー数の2つの情報を参照することでCN-LOHの判定を行うことを目標にしている。HLA半合致移植後の再発症例で、上記解析を行うべき症例が2-3例おり、現在1,2の解析中であり、この解析が終了したところで、WESの解析を行うところである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
1例について、ハプロ移植後のHLA欠失について、NGS解析の手法を使用して、HLA欠失を証明することができた。今後も症例を重ねて、検討していく。
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Strategy for Future Research Activity |
1例がきちんと結果を示す事ができた。ハプロ移植後の再発症例にターゲットをしぼることで、より効率良く解析を進められると考えられ、症例を丁寧に検討していく。
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Causes of Carryover |
解析の系の立ち上げを行い、その後白血病の多クローン性の確認、HLA欠失血球の検出を行った。該当症例が少なく、症例が出現した際に後ろ向きに解析を行っているため、次年度の症例解析に使用するため
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Research Products
(1 results)