2023 Fiscal Year Research-status Report
Comparison between MRI and pathologic/morphometric findings for precise diagnosis of local invasion status of prostate cancer
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23K06732
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Research Institution | National Defense Medical College |
Principal Investigator |
宮居 弘輔 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 検査部, 講師 (30835616)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 前立腺癌 / MRI / 組織画像解析 / 前立腺外進展 |
Outline of Annual Research Achievements |
k本申請研究は、MRIの画像所見と病理標本における組織学的因子の形態計測による各種パラメータを比較し、前立腺癌の診断能・診断精度を向上させることを目的とする。本年度は、前立腺全摘出術標本を用いてMRI・組織所見での深達度評価にギャップがある症例群(MRI陰性/組織陽性、ないしMRI陽性/組織陰性症例) と、両者が一致した症例群について、前立腺癌病巣の組織学的所見を比較した。上皮細胞全般のマーカーである抗cytokeratinAE1/AE3抗体による免疫染色標本から、オールインワン蛍光顕微鏡(BZ-X810, キーエンス社)付属のハイブリッドセルカウントソフトにより癌・間質・腺腔比を測定する半自動組織画像解と、癌関連線維芽細胞マーカーであるperiostin, procollagen I に対する免疫染色を施行し、癌周囲の間質における発現を評価した。その結果、MRIでの癌検出率は、半自動組織画像解析での癌細胞の面積比の増加、間質・腺腔の面積比の減少と強く相関し、全摘出術標本での癌細胞の前立腺外進展は、癌間質におけるperiostin発現と負の関連性を有することが示された (雑誌論文1)。本研究で用いたマーカーを前立腺針生検検体における評価として応用することができれば、術前に癌細胞の前立腺外進展を予測することができ、術後合併症の抑制を目的とした筋膜温存や術前内分泌療法の正しい適応につながり得る。本検討においてその基礎を構築できたと考える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本申請研究を通して購入した組織画像解析ソフトを用いた研究計画の進行は概ね予定通りである。
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Strategy for Future Research Activity |
今後についても予定通り、artifical intelligence解析を加えた検討を実施していく。
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Causes of Carryover |
免疫染色抗体の不足を考慮して申請した額が実際は必要なく、余剰となった。次年度以降のAIを用いた検討にて使用する予定である。
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