2023 Fiscal Year Research-status Report
Functional analysis and its applicaiton by using specific antiboty regognaing core fucose glycans of IgG
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23K06734
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Research Institution | Osaka International Cancer Institute |
Principal Investigator |
谷口 直之 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪国際がんセンター(研究所), その他部局等, 所長兼糖鎖オンコロジー部部長 (90002188)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大川 祐樹 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪国際がんセンター(研究所), その他部局等, 糖鎖オンコロジー部 チームリーダー (40723896)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 糖タンパク質 / IgG / がん / コアフコース |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、糖タンパク質としてIgGにターゲットを絞り、IgGのコアフコース修飾されたもののみを選択的に検出・阻害することで、がん細胞の検出と排除をめざした基礎研究を行うことを目的とした。本研究に先立って、コアフコース修飾されたIgGを特異的に認識するモノクローナル抗体の樹立に成功したため、その抗体を用いて、がん細胞の増殖・転移能、がん患者血液サンプルを対象としたバイオマーカーとしての可能性の検討を実施する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
まず、がんに関連した肺炎患者の血液サンプルについて、コアフコース修飾されたIgGのレベルを測定し、病状と関連することを明らかにした。またコアフコース修飾されたIgGを特異的に認識するモノクローナル抗体を用いて、簡便かつ精度の高い測定法を確立しつつある。さらにこの抗体の反応性を多種多様な細胞株で検証しており、反応性がみられた細胞種について、その詳細な分子機構を検討する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
簡便かつ精度の高い測定法を確立し、多様ながん種におけるコアフコース修飾されたIgGのレベルを測定する。結果から、がん種特異的な因果関係を明らかにし、その原因を検証する。またモノクローナル抗体に反応性を示す細胞種を同定することに加え、このモノクローナル抗体を用いたADC(Antibody-drug conjugate)を作製することで、その有益性を検証していく予定である。
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Causes of Carryover |
年度を跨いだ実験を実施したため。研究目的に沿った消耗品の購入に充てる。
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[Presentation] The secretion and enzymatic activity of SOD3 is regulated by core fucosylation in non-small lung cancer cells2023
Author(s)
Yuki Ohkawa, Masato Kitano, Kento Maeda, Miyako Nakano, Noriko Kanto, Yasuhiko Kizuka, Masahiro Seike, Arata Azuma, Yoshiki Yamaguchi, Tomomi Ookawara, Eiji Miyoshi, Naoyuki Taniguchi
Organizer
第82回日本癌学会年会
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