2023 Fiscal Year Research-status Report
形質細胞様樹状細胞の機能制御分子を標的とした新規免疫チェックポイント阻害剤の開発
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23K06768
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
深谷 知宏 宮崎大学, 医学部, 助教 (20624323)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 樹状細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度ではpDCsの特異的発現機能制御分子であるSiglec-Hが、がん環境下において免疫チェックポイント分子としての役割を果たす可能性についての仮説を検証するために、野生型(WT)マウス及びSiglec-H欠損マウスを用いて、卵白アルブミン(OVA)発現組換えマウス悪性黒色腫細胞株(B16-OVA)を移植して担がんマウスモデルを作製し、がん浸潤pDCsの機能性状を解析した。その結果、Siglec-H欠損マウスではWTマウスと比較して、がん浸潤pDCsの細胞数が増加し、さらにpDCsの活性化マーカーであるCD40、CD80、CD86の発現の増強を認めた。また、がん組織内のインターフェロン誘導遺伝子の発現もSiglec-H欠損マウスでは増強していた。これらの結果から、Siglec-H欠損マウスのがん浸潤pDCsは免疫活性化機能が亢進している可能性が示唆された。従って、Siglec-Hはがん環境下において免疫チェックポイント分子として機能し、pDCsの活性化を抑制している可能性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究課題申請書の年度計画に従って、研究の進捗が認められた。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度も年次研究計画に従い研究を遂行する。 具体的にはがん浸潤pDCsの免疫チェックポイント分子を介したT細胞機能及びがん特異的CTL応答に与える影響を明らかにする。
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