2023 Fiscal Year Research-status Report
テロメアでのDNA複製ストールはiciHHV-6を誘発するのか?
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23K06896
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
大江 瑞恵 藤田医科大学, 保健学研究科, 教授 (10247661)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河村 吉紀 藤田医科大学, 医学部, 講師 (30581475)
稲垣 秀人 藤田医科大学, 医科学研究センター, 講師 (70308849)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | iciHHV-6 / モデル系 / 挿入メカニズム |
Outline of Annual Research Achievements |
ヒトゲノム内部に存在する内在性ウイルス配列は、ヒトの進化過程への関与や病原性の観点からも注目されているが、ゲノム内への挿入機構には不明な点が多い。申請者らはヒトヘルペスウイルス6型(HHV-6)の染色体挿入タイプiciHHV-6に関して、新規挿入例を複数同定し、またその挿入にはHHV-6ゲノムに存在するヒトテロメア様配列が関与することを明らかにしてきた。本研究では、挿入メカニズムの解明や再活性化を検証するために、培養細胞を用いた挿入モデルシステムの構築を目的とする。 本年度は、HHV-6Bの挿入に関与すると推定されるDNA塩基配列を抽出し、検証すべき領域を絞り、様々な配列を持つ挿入ベクターの設計を行なった。そして、プラスミドベクターを用いて、絞った領域を含んだ可視化挿入ベクターの構築を行なうことができた。さらに、次年度に向け、細胞への挿入トライアルの検証システムに着手した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
HHV-6BのターゲットとなるDNA塩基配列の特性上クローニングは複雑であり、ベクター構築に時間を有した。
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Strategy for Future Research Activity |
培養細胞を用いて挿入トライアルを行い、可視化を利用した細胞回収系の構築や、次世代シーケンサーを用いた解析を進行させる。
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Causes of Carryover |
主に分子生物学的試薬を使用したために経費を次年度の解析に使用する。
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