2023 Fiscal Year Research-status Report
Research for a science-based rehabilitation program in Parkinson's disease
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23K06933
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Research Institution | Ibaraki Prefectural University of Health Science |
Principal Investigator |
河野 豊 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 教授 (10392200)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 哲 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 助教 (00735334)
青山 敏之 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 准教授 (30516571)
石井 大典 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 准教授 (30803291)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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Keywords | パーキンソン病 / リハビリテーション / 体組成分析 / 廃用 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題の最終的な目標は、科学的知見を基盤としたパーキンソン病に特化した効果の高いリハビリテーションプログラムを構築することである。進行期のパーキンソン病において、「廃用」は極めて大きな要素を占める。廃用の程度は筋肉量の低下として評価することができる。前半の研究では、体組成分析装置を用いた部位別の筋量の測定によって、パーキンソン病患者の廃用に対してリハビリテーションがどのような効果をもたらしているのかを検証する。 対象は本学病院に短期入院機能強化リハビリテーションのため入院となった進行期のパーキンソン病患者と対照としてその他の疾患(脳卒中慢性期、筋ジストロフィー症、ニューロパチーなど)の患者で、体組成分析装置を用いた部位別の筋量の測定を行った。体組成分析装置を用いた部位別の筋量の測定は入院時と退院時(入院が2か月以上の患者では入院後1か月目)の3回行った。体成分分析装置は人体に電流を流した際に発生するインピーダンスから人体を構成する成分を定量的に測定する機器である。本研究課題で使用する体組成分析装置では、1~1000kHzの多周波数を用いて筋肉量などを右腕・左腕・体幹・右脚・左脚を分けて直接測定した。 今年度は、記録条件の設定を行い、部位別の筋量の測定方法を確立した。また、進行期のパーキンソン病患者6名と対照疾患9名にて、体組成分析装置を用いた部位別の筋量の測定を行った。測定データと合わせて臨床情報との解析を行うために、統計解析の条件設定についても検討した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度は、記録条件の設定を行い、部位別の筋量の測定方法を確立することができた。また、進行期のパーキンソン病患者6名と対照疾患9名にて、体組成分析装置を用いた部位別の筋量の測定も行えており、今後、症例数を蓄積する予定である。 測定データと合わせて臨床情報との解析を行うために、統計解析の条件設定についても検討を行えている。
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Strategy for Future Research Activity |
目標症例数の進行期のパーキンソン病患者25名と対照疾患25名まで体組成分析装置を用いた部位別の筋量の測定も行う予定である。測定データと臨床情報の解析を行い、パーキンソン病患者の廃用に対してリハビリテーションがどのような効果をもたらしているのか、検証を行う予定である。
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Causes of Carryover |
今年度購入予定であった測定機器の選定に時間がかかり、納期が遅延してしまい、次年度使用額が生じてしまった。次年度以降、順次、購入する予定である。
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