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2023 Fiscal Year Research-status Report

パーキンソン病の非構造化データを用いたサブタイプ自動検出に関する研究

Research Project

Project/Area Number 23K06950
Research InstitutionIwate Medical University

Principal Investigator

前田 哲也  岩手医科大学, 医学部, 教授 (70359496)

Project Period (FY) 2023-04-01 – 2026-03-31
Keywordsパーキンソン病 / 言語系AI / プロテオミクス / サブタイプ
Outline of Annual Research Achievements

本研究の遂行準備として、研究組織の体制確保ための研究会議を複数回リモート開催した。これまでに構築した産学連携研究組織として、研究協力者3名と共に研究実施計画を確定した。計画過程で、言語系AIの開発およびそのデータ解析のため、新たに研究協力者を2名得ることができた。
本研究で使用するパーキンソン病190例の診療記録情報のクリーニング作業を開始した。個人情報などの排除作業、マシンラーニングに適したフォーマットへの変換作業、症例ごとに研究への適性を判断し、対象症例を確定する作業を行った。研究協力者が運営するクラウドサーバーに完成した診療記録データベースをセキュリティー確保下で電子的に格納して解析開始準備を行った。研究計画当初は診療記録情報の処理および登録に大半の研究費を要する見込みで本科研費を申請したが、研究協力者のエフォートを確保することができたため、使用予定の研究費は次年度へそのまま繰り越すこととした。
臨床的なサブタイプ確立のためパーキンソン病マイルストンの検討は済んでおり、すでに収集済みであった血漿サンプルとの突合を行って、ウエットマーカーによるサブタイプ分類を行うためにプロテオミクスの準備を開始した。全例分の凍結血漿を臨床データに基づいて抽出した。当初予定していたよりもより広範かつ多数例で、特にサイトカインおよび成長因子系のマーカーをもターゲットとして追加して、プロテオミクスを行うことが可能となったため、追加で症例抽出を行った。次年度実施するための準備を行うことができた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

研究採択後、速やかに研究体制の確認と再編成を行うことができた。
診療記録データのクリーニングが順調に実施でき、研究協力者が運営するクラウドサーバーにセキュリティー確保下で電子的に格納することができた。
研究費用面での負担が軽減されたことで、ウエットマーカーの解析にプロテオミクスの手法を導入することが可能になり、そのための凍結血漿サンプルと臨床データの突合も研究期間内に行うことができた。実施は2024年度に行うため外部委託会社との見積りなどを依頼、収集して年度を終えることができた。

Strategy for Future Research Activity

2024年度は診療記録データのマシンラーニングを推進し、臨床データベースとの統計学的な解析を推進する。同時に凍結血漿サンプルを用いたプロテオミクスを行うため、委託会社との交渉を行い選定する。選定後は速やかにサンプルを供与し測定を進める。得られた結果をもとにウエットマーカーにおけるサブタイピングを行い臨床データとの関連を統計学的に解析する。また、言語系AIの分析処理が間に合えば診療記録データから得られたサブタイプとも統計学的な分析を行う予定である。得られた結果に対して作業仮説との考察を行い、国内外の学会に報告するために、演題を登録するところまで進めることとを目標とする。

Causes of Carryover

研究計画申請当初、言語系AIによるマシンラーニングに研究費の大半を要する計画で、研究協力者と打ち合わせが済んであおり、実際に申請していた。研究実施承認が得られ、研究計画会議を複数回行う過程で、新たな研究協力者を得ることができ、各研究者のエフォートを得ることができたため、申請時に予定していた研究費は充当不要になった。そのため2023年度は研究費を実行する必要がなくなった。次年度に、本研究では試薬等を購入してウエットマーカーと臨床あるいは診療記録データによるサブタイプ分析を行う計画であったが、研究費を繰り越すことで、より多くのウエットマーカーを一括して、なおかつ多数例で検討することができるプロテオミクスに充当する計画に変更することとした。従来計画よりもより多くの研究成果を挙げることができる可能性があると考えて、2023年度中に症例抽出と凍結血漿サンプルを抽出した。研究費の有効で無駄のない使用を心がけ2024年に繰り越すことでより大きな成果を残したいと考えている。

  • Research Products

    (2 results)

All 2023

All Presentation (2 results) (of which Invited: 2 results)

  • [Presentation] ドパミン補充療法のエビデンスと実践2023

    • Author(s)
      前田哲也
    • Organizer
      第17回パーキンソン病運動障害疾患コングレス
    • Invited
  • [Presentation] On our halfway view from a long-way PD research2023

    • Author(s)
      前田哲也
    • Organizer
      第22回釧路ニューロサイエンスワークショップ
    • Invited

URL: 

Published: 2024-12-25  

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