2023 Fiscal Year Research-status Report
自閉スペクトラム症におけるシナプス密度と興奮抑制バランス不均衡の関係
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23K06984
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
山口 静乃 浜松医科大学, 医学部附属病院, 診療助教 (90964726)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
横倉 正倫 浜松医科大学, 医学部, 助教 (00529399)
尾内 康臣 浜松医科大学, 光尖端医学教育研究センター, 教授 (40436978)
加藤 康彦 浜松医科大学, 医学部, 助教 (50616472)
山末 英典 浜松医科大学, 医学部, 教授 (80436493)
和久田 智靖 浜松医科大学, 医学部附属病院, 講師 (80444355)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 自閉スペクトラム症 |
Outline of Annual Research Achievements |
自閉スペクトラム症(以下、ASD)は日常・社会生活で深刻な制約に結びついている発達障害の1つで病因・病態は未解明である。有効な治療薬は無いが、シナプス機能障害や神経細胞の興奮抑制バランス不均衡の関与が提唱されている。本研究ではPositron emission tomographyを用いて、最近開発されたシナプス小胞糖蛋白2Aに結合するトレーサー[11C]UCB-Jにてシナプス密度をASD者で初めて測定し、MEGA-PRESS 1H-MRSと拡散テンソル画像および安静時機能的MRIで測定する興奮・抑制の主な脳内代謝物質濃度(グルタミン酸とGABA)および機能的・形態学的結合性との関連を検討することで、ASD者の脳内シナプス密度の定型発達者との差異と、シナプス関連病態が興奮抑制バランス不均衡とどう関係する かを明らかにし、ASDの脳分子病態の一端を示して新たな治療薬標的の創出につなげる。 今年度はPET測定体制と患者リクルート体制を構築した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
概ね順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
概ね順調に進んでいる。
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