2023 Fiscal Year Research-status Report
神経炎症をターゲットとした覚醒剤使用障害への薬理学的介入:PET/MRI画像研究
Project/Area Number |
23K07025
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Research Institution | National Center of Neurology and Psychiatry |
Principal Investigator |
沖田 恭治 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 病院 精神診療部, 医長 (50456547)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 神経炎症 / 物質使用障害 / 覚醒剤 / PET |
Outline of Annual Research Achievements |
この研究では、覚醒剤使用障害の患者を対象としてアデノシン2A受容体(A2AR)遮断作用を持つパーキンソン病治療薬であるイストラデフィリ ン(商品名:ノウリアスト)を2週間投与し、その前後で陽電子断層撮像法(positron emission tomography: PET)を用いた神経炎症の変化を評価を行い、薬剤介入による神経炎症の変化を評価する。副項目として脳形態の変化や神経炎症との関連についても評価するため、拡散強調画像の一種で脳の微細構造の変化を反映するとされる拡散尖度画像(diffusion kurtosis imaging: DKI)を同様のタイミングで撮像する。 今年度は予定していた通り、研究計画を倫理委員会に提出し実施の承認を得た。研究資材の調達、PET薬剤合成に必要な人的資源の確保と合成法の確立、関係各所との調整も完了し、被験者リクルート開始に漕ぎ着けることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
目標としていた今年度後半でのリクルート活動開始には至っており、現時点では概ね順調な進展と考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
研究実施そのものに関する懸念事項はないものの、リクルートを開始してみて、当センター病院を受診する対象被験者は多い一方で、組入基準を満たす被験者数は想定していたよりも少ないことが判明しており、今後基準の再検討も要する可能性がある。
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Causes of Carryover |
次年度に使用する予定の物品の購入に充てる。
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