2023 Fiscal Year Research-status Report
腎腫瘍の質的診断における11C-methionine PET/CTの有用性の検討
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23K07065
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
新田 紀子 高知大学, 教育研究部医療学系臨床医学部門, 助教 (10713696)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山上 卓士 高知大学, 教育研究部医療学系臨床医学部門, 教授 (10257537)
岩佐 瞳 高知大学, 教育研究部医療学系臨床医学部門, 助教 (90566499)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 腎腫瘍 / メチオニンPET/CT |
Outline of Annual Research Achievements |
F-18 fluorodeoxyglucose(FDG) positoron emission tomography(PET)は腎細胞癌への集積が低く、さらに腎臓への生理的集積が強いことから腎充実性腫瘍の評価が難しいことが多い。C-11 methionine(MET)PETは悪性腫瘍に強い集積を示すと知られるが、FDGと集積機序が異なるため腎細胞癌にも強い集積を示し質的診断、ステージングに役立つことが期待されるも過去の研究はほぼない。本研究の目的はC-11-MET PETにおける腎細胞癌への集積について評価し、腎充実性腫瘍の質的診断、さらに遠隔転移の評価に有用であるかをF-18-FDG PETとの比較を中心に検討することである。 現在、以下の内容で研究を勧めつつある。 ①CT、MRIなどの形態画像で初発の腎細胞癌が疑われ、18F-FDG PET/CTを施行し(通常通りの検査内容)、さらに生検もしくは手術を行う見込みのある患者に11C-MET PET/CTを行う ②撮影された18F-FDG PET/CT、11C-MET PET/CT画像で、腎腫瘍とリンパ節を含めた転移疑いの病変に対し、standerdized uptake value(SUV)を用いた半定量的評価と視覚的評価を行う ③生検、手術後に病理結果と画像との対比、解析を行う
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
初年度の本研究に対する倫理委員会での承認、保険適応外検査であり当院で施行されていない全身のMET-PET撮像の体制準備などに時間を要しているため、計画に遅延が生じた。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き研究を遂行する。
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Causes of Carryover |
研究が遅延しているため、当初使用予定であった物品費などの出費が少なかった。 次年度には本年度行う予定であったMET-PET検査を行い、薬剤費用などに使用する予定である。
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