2023 Fiscal Year Research-status Report
Development of pharmacokinetic control method using new D-BPA glycoconjugate for BNCT
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23K07088
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Research Institution | Ibaraki Prefectural University of Health Science |
Principal Investigator |
島本 直人 (鹿野直人) 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 准教授 (80295435)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 中性子捕捉療法 / ホウ素アミノ酸 / 光学異性体 / 中性アミノ酸トランスポーター |
Outline of Annual Research Achievements |
中性子捕捉療法(BNCT)のホウ素キャリアーとして知られる化合物4-borono-L-phenylalanine (BPA)は、必須アミノ酸フェニルアラニンにホウ素が結合したもので、がん細胞のアミノ酸取り込み亢進により細胞内への集積が確認されている。今回BNCTを目的としたアミノ酸化合物の類似体8種類の化合物の製剤の合成法と精製法を検討し、構造分析を行った。ホウ素アミノ酸については、光学異性体により体内分布がかなり異なることがわかってきたため、BPAの光学異性体であるL-BPAとD-BPAそれぞれについて種々の糖との結合体の作成を試みた。これらは、薄層クロマトグラムでは原料以外のスポットとして分離され生成が確認できた。更にプロトンと13CによるNMR分析により、新規糖結合体は、糖とL-BPA,D-BPAそれぞれが、1:1のモル比で結合していることが確認できた。詳細な分子構造(糖との結合様式)の決定には至らなかったがTLCの結果と合わせて、目的化合物の生成は、ほぼ確実と考えられた。今後、中性子照射、実験試薬用に10Bを用いてグラム単位での合成をする必要がある。更に、それらの新規糖結合体について18F標識体の体内分布を検討し、筑波大学と共同でオートラジオグラム(ARG)を取得して体内分布を今後調べる。インビボでの照射実験が実現するようにしたい。本成果をBNCTに活用することで、加速器による中性子照射の実用化と一般病院への普及を促進し、がん治療の選択肢として理想的ながん治療法へと発展させることが期待される。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
液体シンチレーションカウンターの故障により実験できない状況であった。
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Strategy for Future Research Activity |
液体シンチレーションカウンターの更新が必須である。筑波大学との共同研究により、inductivity coupled plasma (ICP)発光分析装置の使用で実験を進めることを検討している。
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Causes of Carryover |
液体シンチレーションカウンターの故障により、研究が若干遅れている。
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