2023 Fiscal Year Research-status Report
21st century disease, innovative radiation therapy for amyloidosis
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23K07095
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Research Institution | Nagasaki International University |
Principal Investigator |
松下 博昭 長崎国際大学, 薬学部, 訪問研究員 (60732394)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安東 由喜雄 長崎国際大学, 薬学部, 特任教授 (20253742)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | アミロイドーシス / トランスサイレチン |
Outline of Annual Research Achievements |
アミロイドーシスは現在42種の原因タンパク質によって起こる大きな疾患単位である。本疾患は超高齢化社会の到来とともに患者数が増加している。本研究の目的は放射線を用いたアミロイドーシスの新しい治療法を開発することである。本年度は、紫外線およびX線によるアミロイドβ とトランスサイレチンのアミロイド線維の形成抑制と線維分解作用を解析した。紫外線の照射によりアミロイドβとトランスサイレチンのアミロイド線維形成の抑制が認められた。紫外線を照射したサンプルを電子顕微鏡で観察した結果、照射により線維が細くなることが明らかになった。また紫外線を照射したサンプルを解析した結果、照射により線維の重合あるいは分解が起こることが示唆された。アミロイドβ とトランスサイレチンにX線を低線量照射したサンプルでは変化が認められなかった。本研究により、紫外線によるアミロイドの形成抑制作用とその機構の一端が明らかになった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
アミロイドβとトランスサイレチンへの紫外線およびX線照射の実験は計画通りに進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
今後はアミロイドβ とトランスサイレチンへのX線照射の線量を増やして実験を進める。さらにアルツハイマー病およびヒトトランスサイレチンのトランスジェニックモデルマウスを用いて実験を進める。
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Causes of Carryover |
初年度はヒト組換えアミロイドβおよびトランスサイレチンの購入量が想定よりも少ない量で実験できたためである。またX線の照射に関しては外部に委託して照射し、その費用と数量が想定よりも少なかったためである。
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