2023 Fiscal Year Research-status Report
胸部X線動態撮影と人工知能を組み合わせた全自動式肺塞栓症診断システムの開発
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23K07111
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
山崎 誘三 九州大学, 大学病院, 助教 (00643347)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神谷 武志 九州大学, 大学病院, 講師 (20419534) [Withdrawn]
鷺山 幸二 九州大学, 大学病院, 助教 (20755243)
日野 卓也 九州大学, 大学病院, 医員 (10807100)
藪内 英剛 九州大学, 医学研究院, 教授 (70380623)
石神 康生 九州大学, 医学研究院, 教授 (10403916)
河窪 正照 九州大学, 医学研究院, 助教 (80608985)
阿部 弘太郎 九州大学, 大学病院, 講師 (20588107)
細川 和也 九州大学, 大学病院, 助教 (40746872)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | 胸部X線動態撮影 / 肺塞栓症 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年は初年度であり、主に症例の蓄積を行った。並行して、Preliminaryな結果として、肺塞栓症15名、非肺塞栓症45名での人による診断読影実験を行った。その結果、動態撮影が明らかに診断能を向上させることがわかった。基盤となる重要な結果であるため、現在、論文投稿中であるが、査読結果が半年以上返ってこず、結果の公表が遅延している。
適切な診断を得るためには画像の質の向上、均一化が必要であり、動態撮影の撮影パラメーターに関する検討を世界で初めて報告している(J Appl Clin Med Phys. 2024 Jan;25(1):e14222)。今後、多くの論文で引用されることが期待される。
また、本研究に関連するinvited review1報(Jpn J Radiol. 2024 Feb;42(2):126-144)、editorial comments2報(J Thorac Dis. 2023 Dec 30;15(12):7155-7158; Circ J. 2023 Dec 25;88(1):168-169)、症例報告1報(Eur Heart J. 2023 Apr 21;44(16):1479)を発表した。症例報告が掲載されたEuropean Heart Journalは、impact factor 39.3を誇るこの領域でのflagship journalであり、非常に高い評価を受けていることがわかる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
Preliminaryな結果を出せた点は良かったが、症例の蓄積ペースはやや遅れているため。
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Strategy for Future Research Activity |
症例の蓄積を進めながら、並行して自動検出型AIの確立についても着手していく予定。 両肺野領域から、肺塞栓症に伴う区域性の欠損を放射線科専門医が評価し、教師データ を作成する。ディープラーニングが導入されたWorkstationをプログラミング、教師デー タから学習させ、全自動での肺血栓塞栓症検出を行うシステムを構築する。
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Causes of Carryover |
まだ若干、コロナ禍の名残があり、国際学会の発表がなかったため、旅費の使用が少なかった。次年度以降、積極的に参加・発表していく予定のため、使用する。また、症例が蓄積された時点で、deep learning用のcomputerの購入が必要となるため、大きな金額が必要となる。
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Research Products
(5 results)