2023 Fiscal Year Research-status Report
DECTを用いたヨード成分の定量解析による新たな骨転移診断法の開発
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23K07186
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
山本 達仁 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 助教 (50906229)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
樋渡 昭雄 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (30444855)
河合 辰哉 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 准教授 (70597822)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 骨転移 / 前立腺癌 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は通常のCT画像で検出困難な前立腺癌の骨転移について、Photon countingCTを用いたヨード成分の定量解析による骨転移検出の有用性の検討を行うことである。 2023年度に以下実施した。 当院の実験室で作成した多孔性骨ファントムをPhoton countingCTで様々なヨード濃度条件下で撮像し、その結果をまとめ北米放射線学会で発表し他の研究者と意見交換した。本研究で用いた骨ファントムでのCT検査において有意な所見を得るためにはヨード濃度が1mg/ml以上必要であったが、実際に患者にCT検査時にヨード造影剤投与する場合は体内のヨード濃度が0.1mg/ml以下であり解離がある。 このため医療用シミュレータの製造を行う企業と協力し、さらに実際の骨に類似した構造のファントムを作成するための検討を開始した。 骨転移を有する前立腺癌患者のPhoton countingCTを用いて検査された造影CT画像症例の収集を開始した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2023年度で収集できた骨転移を有する前立腺癌患者のCT画像症例は10例未満である。30例程度を目標症例数としており2025年度での学会発表、論文作成・発表のための症例数がやや不足する可能性がある。
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Strategy for Future Research Activity |
上記企業と協力し、さらに実際の骨に類似した構造のファントムを作成し、様々なヨード濃度、CT機器の撮像条件で、画質やヨード成分の定量解析についてどのような影響が生じるか検討する。 骨転移を有する前立腺癌患者のCT画像症例の収集を目標数に達するまで継続する。
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Causes of Carryover |
当該年度に行う予定であったファントム作成材料費が少なかった。しかしながら2024年度においては企業とのタイアップにおいて使用額の増加が想定される。
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