2023 Fiscal Year Research-status Report
肺高血圧における両心房、心室の四次元ストレイン評価による新たな予後予測指標の確立
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23K07213
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
真鍋 徳子 自治医科大学, 医学部, 教授 (70463742)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
相川 忠夫 順天堂大学, 医学部, 助教 (20795059)
伊部 達郎 自治医科大学, 医学部, 助教 (20701006)
佐藤 隆博 北海道大学, 大学病院, 講師 (30724447)
植田 琢也 東北大学, 医学系研究科, 教授 (40361448)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 肺高血圧 / 心臓MRI / ストレイン評価 / feature tracking法 |
Outline of Annual Research Achievements |
申請者は、シネMRI画像から心筋の局所ストレイン値を測定するfeature tracking法を中心に、両心室・両心房の容量解析及びストレイン解析をまず様々な心疾患対象に施行し、再現性のある解析結果が得られることを確認した。2023年度における主な活動と成果を下記に示す。
第42回日本小児心筋疾患学会および日本小児循環動態研究会で、「心臓MRIの血行動態評価法とその心筋症への応用」について講演を行い、新しいストレイン評価法の臨床応用可能性について小児科医や循環器内科・循環器外科医と議論を深めた。第63回日本核医学会総会において「心アミロイドーシスへのMRIストレイン評価法の応用」というテーマで、左心室だけでなく右心室や両心房のストレイン評価の重要性、新規性について発表。この方法が、心アミロイドーシスの診断だけでなく、予後予測にも有用であること、肺高血圧症含めた他疾患へも応用できることを強調した。さらに国際学会発表として第109回北米放射線学会では肺高血圧を含めた血管疾患、特に血管炎を中心とする各種画像診断の手法と臨床応用についてMRIを含めた教育展示が採択され発表を行った。
総説の執筆としては、「心臓MRIが変わった!より診える機能画像へ」および「循環器画像診断のCutting edge」をINNERVISION誌(2023年38号2巻、3巻)上で発表し、最新の心臓MRI技術とストレイン評価法の概要を解説。また画像診断(心臓MRI)カレントテラピー41(2):117-120, 2023.では心臓MRI総論にくわえて自動解析のストレイン評価法の発展について執筆し、ストレイン評価法の応用について放射線科医のみならず放射線技師・循環器内科・呼吸器内科医師へ啓蒙した。分担研究者である北海道大学の佐藤医師、順天堂大学相川医師とは、ZOOM及びメールでのミーティングを複数回行い研究の進捗状況の確認を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究分担者である自治医科大学附属さいたま医療センターの伊部医師が海外留学のため、自治医大における患者のリクルート及びデータ収集が遅れている。一方、多施設共同研究先である北海道大学での患者リクルート及びデータ収集は順調である。
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Strategy for Future Research Activity |
自治医科大学における分担医師が留学から帰国するまでは、2024年度については多施設共同研究先である北海道大学における作成済みのデータベースからの患者データ及び心臓MRIデータ抽出を進め、解析をできるものから進めていく。
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Causes of Carryover |
分担医師の留学に伴い、2023年度に計上していた使用計画を30万ほど下回る経過となった。研究計画に示すように2024年度は多施設共同研究先である北海道大学症例の解析を中心に行い、繰越金を計画的に使用するように進めていく。
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Research Products
(6 results)