2023 Fiscal Year Research-status Report
循環血中セルフリーRNAをバイオマーカーとした筋ジストロフィー治療評価系の検証
Project/Area Number |
23K07237
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Research Institution | Hyogo Medical University |
Principal Investigator |
竹島 泰弘 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (40281141)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
李 知子 兵庫医科大学, 医学部, 准教授 (10596042)
下村 英毅 兵庫医科大学, 医学部, 准教授 (30441273)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 筋ジストロフィー / セルフリーRNA / スプライシング |
Outline of Annual Research Achievements |
申請者らは、Duchenne型筋ジストロフィー(DMD)に対して、スプライシングを制御するエクソンスキッピング誘導治療の有効性を明らかにした。そして、その機序に基づく新規治療薬が2020年、日本において条件付き早期承認制度により承認された。しかし、個々の症例における有効性を評価するバイオマーカーが無く、このことがこれらの治療法を推進していく上で大きな妨げになっている。近年、生体内組織におけるRNAがセルフリーRNAとして体内を循環し、一部の疾患において病勢を反映するバイオマーカーとなる可能性が報告されている。申請者はDMDにおいて、循環血中セルフリーRNAが組織における遺伝子発現を反映している可能性を着想した。 本研究では、エクソンスキッピング誘導治療の有効性を非侵襲的に評価するシステムを構築するとともに、DMD治療におけるバイオマーカーを明らかにするために、①患者循環血中ジストロフィンmRNAのスプライシング型、②DMDの病態を反映し得るmRNA、miRNAの解析を行う。 2023年度は、血液を用いたジストロフィンエクソンスキッピング検出系およびreal time PCR法によるmiRNA定量システムの構築を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
血液細胞によるmRNAの解析システムは確立しているものの、血液中のセルフリーRNA解析システムの構築に時間を要している。
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Strategy for Future Research Activity |
エクソンスキッピング誘導治療症例を対象として、血液細胞RNAに加えて、循環血中セルフリーRNAにおけるジストロフィンmRNAスプライシングの解析を行う。また、循環血中セルフリーRNAにおけるmiRNAの解析を行う。また、モデルマウスを用いて、血液を用いたこれらの解析結果と筋組織の分子病理の解析を行い、血液のおける評価法の妥当性に関して検証を行う。これらのことにより、エクソンスキッピング誘導治療の有効性を非侵襲的に評価するシステムを構築するとともに、DMD治療におけるバイオマーカーを明らかにする。
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Causes of Carryover |
患者循環血中ジストロフィンmRNAのスプライシング型およびDMDの病態を反映し得るmRNA、miRNAの解析システムの構築に時間を要している。2024年度に、これらのことも併せて行う必要があるため、次年度使用額が生じた。2024年度は、前年度の計画とともに、予定された検討も進めていく。
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Research Products
(6 results)
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[Presentation] Cases of Becker muscular dystrophy with nonsense mutations in the dystrophin gene2023
Author(s)
oshiyuki Katayama, Tomoko Lee, Miki Matsui, Sachi Tokunaga, Naoko Taniguchi, Hideki Shimomura, Yoko Yokoyama, Yukihiro Noda, Jun Matsui, Katsuhiko Yoshii, Yasuhiko Takeshima
Organizer
Human Genetics Asia 2023
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