2023 Fiscal Year Research-status Report
Analysis for dopaminergic system on gene therapy for AADC deficiency
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23K07301
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
山形 崇倫 自治医科大学, 医学部, 客員教授 (00239857)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | AADC欠損症 / アデノ随伴ウィルスベクター / 遺伝子治療 / 脳機能解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
芳香族アミノ酸脱炭酸酵素(AADC)欠損症に対し、アデノ随伴ウィルス(AAV)2型ベクターにAADC遺伝子を挿入し、両側被核に計2x1011 vg定位脳手術で注入する遺伝子治療を2015年から実施している。これまで、臨床研究として、重症型7人と中間型1人に、2022年には重症型1人と中間型1人に医師主導治験を実施した。本研究は、これらの患者の長期フォローとして、効果の持続やベクターの発現、脳機能解析等を継続して実施することを目的とする。臨床研究で治療した8名中、2名はオーストラリアとロシアからの患者で、追跡できなくなっているため、残りの6名と、現在治験期間内である2名のフォローを継続する。 臨床研究で治療した重症型5名では、治療後5から8年になるが、運動機能の改善は続いている。全例単独、あるいは支えての座位が可能になっていたが、3名では支えての歩行が可能になっている。側弯は進行しており、課題である。高年齢で治療した例の中には、側弯の進行もあり、姿勢保持が難しくなっている例もある。4例は経口摂取困難だったが、2例は経口摂取が改善していた。さらに1例が治療8年後に経口摂取可能になった。眼球変位発作は改善したが、疲れた時などに出ている例がある。中間型1例は、自立した日常生活および学校生活を送っており、知能検査でもバラツキは少しあるが、正常範囲である。全例、有害事象として治療後半年以内のジスキネジアがあり、ほぼ消失しているが、1例のみ持続的に出現している。 治療後1年の治験例2例も含め、フォロー可能な全例、fMRIによる脳機能の評価を定期的に実施しており、今後、特定の年齢でまとめて解析する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
海外からの2例の解析ができていないが、他の例は、定期的に評価しており、検査も実施している。
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Strategy for Future Research Activity |
臨床評価、fMRIやPET等による評価を、該当時期に実施してデータを蓄積し、一定の時期に揃えて解析する。 他の疾患に対する遺伝子治療の評価にも応用していく。
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[Presentation] Long-term efficacy of gene therapy for AADC deficiency, including patients with a moderate phenotype.2023
Author(s)
Marina Mizobe, Karin Kojima, Tadahiro Mitani, Kazuhiro Muramatsu, Hitoshi Osaka, Naoyuki Taga, Masahiro Hirai, Yoshiyuki Onuki, Takeshi Nakajima, Shin-ichi Muramatsu, Takanori Yamagata.
Organizer
American Society of Gene and Cell Therapy 26th Annual Meeting
Int'l Joint Research
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