2023 Fiscal Year Research-status Report
マルチオミックス解析を軸とした胃癌浸潤能獲得メカニズムの解明
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23K07375
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
清水 孝洋 京都大学, 医学研究科, 助教 (70812684)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 胃癌 |
Outline of Annual Research Achievements |
胃癌の発生、進展における遺伝子発現の変化を見るために、内視鏡的切除を行った早期胃癌2症例について、空間的トランスクリプトーム解析を行った。まず、各スポットにおける遺伝子発現が解析可能であることを確認し、解析方法の検討を行った。非癌部において病理学的な特徴と典型的な遺伝子発現が一致していることを確認した。次に、癌部、非癌部の細部における遺伝子発現を解析することで、胃癌の発生及び進展において重要である遺伝子をリストアップした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
空間的トランスクリプトームについては初めてであり、解析にやや時間を要しているが、順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
空間的トランスクリプトーム解析については現在2症例であり、さらに解析を進めていくとともに症例を増やしていく予定である。その結果をもとに、ゲノム異常、エピゲノム異常にもつなげていく予定である。
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Causes of Carryover |
概ね予定通り使用したが、わずかの残額を生じた。次年度も予定通り、遺伝子発現解析を中心としたマルチオミックス解析を行う予定である。
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