2023 Fiscal Year Research-status Report
心筋梗塞ハイリスク病変に対する血管小胞体Ca制御による新規プラーク安定化療法の開発
Project/Area Number |
23K07478
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
岡村 誉之 山口大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (70380011)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
南 和幸 山口大学, 大学院創成科学研究科, 教授 (00229759)
末冨 建 山口大学, 医学部附属病院, 助教 (40749842)
矢野 雅文 山口大学, その他部局等, 名誉教授 (90294628)
山本 健 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (50363122)
小林 茂樹 山口大学, 医学部, 教授(連携講座) (90397993)
小田 哲郎 山口大学, 医学部附属病院, 講師 (40569290)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 心筋梗塞 / 不安定プラーク / 光干渉断層法 / スキャホールド / 小胞体Ca制御 |
Outline of Annual Research Achievements |
高脂質餌負荷ウサギの腸骨動脈に対して候補薬搭載ステント(候補薬の薬理作用保持のために金属の血管接触面を微細加工したステント)を留置し、慢性期のステント留置部位をOCTにて観察、コントロール(溶媒のみ塗布した金属ステント)と比較した。全例でOCTではステント内における新生内膜の増殖が確認された。新生内膜増殖の程度は候補薬群で少ない傾向がみられたものの有意ではなかった。その後の検証にて、薬剤の徐放性が保たれておらず早期に薬効が消失している可能性が指摘されており、現在新たな薬剤コーティング法を開発中である。また候補薬が含まれた生体吸収性スキャフォールド(BRS)については工学部との共同研究によりプロトタイプを作成中である。バルーン搭載時点のサイズについて、ウサギ大腿動脈分枝からの挿入が可能な程度までコンパクト化する必要があり現在対応中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
生体吸収スキャホールドをウサギの腸骨動脈にバルーンカテーテルでデリバリーする際に、生体吸収スキャホールドをマウントしたバルーンが太く、デリバリー困難となっており、留置実験が進んでいない。 また、所属講座内組織再編のため、実験体制等の再構築を進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
生体吸収スキャホールドを薄くすること、デザイン変更、脱落防止工夫を行い、サイズのコンパクト化を図っている。
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Causes of Carryover |
生体吸収スキャホールドをウサギの腸骨動脈に留置する実験において、生体吸収スキャホールドをバルーンカテーテルへ搭載し、ウサギ腸骨動脈に留置できるだけの細小化に時間を要し、予定していた留置実験が進んでいないため未使用額が生じた。この未使用額については、令和6年度のステント作成費用、実験動物購入費用に充てる。
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