2023 Fiscal Year Research-status Report
Exploration of cardio-protective effect by regulation of CXCL5 expression in epicardial adipocyte
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23K07555
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
近藤 秀和 大分大学, 医学部, 助教 (90724170)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | CXCL5 / SGLT2阻害薬 |
Outline of Annual Research Achievements |
実際CXCL5がヒト心筋細胞へ直接的に効果を及ぼすか検証するために,ヒトリコンビナントCXCL5をAxol社から購入したiPS由来ヒト心房筋細胞に負荷し,ルミノメーター及びヒドロエチジウム染色(共焦点レーザー顕微鏡使用)を用いてスーパーオキサイドの生成量を評価した。結果想定通り、CXCL5はスーパーオキサイド産生量を増加させた。CXCL5はErkシグナリングの活性化を介してスーパーオキサイド産生亢進に働いていることがウェスタンブロットの結果で示唆された。ampk,Akt,Erk,JNKシグナリングに関しては有意な変化が見られずこれらのシグナル経路への関与は大きくないと考えた。現在ヒト心外膜脂肪から抽出したヒト前駆脂肪細胞及び分化誘導後成熟脂肪細胞をSGLT2阻害薬投与下でincubationし,心外膜前駆/成熟脂肪細胞内で生じているシグナル伝達の変化を探索している。その中でCXCL5の発現/分泌促進に最も寄与するシグナルパスウェイを探索している。分化誘導後成熟脂肪細胞をSGLT2阻害薬投与下でincubationした脂肪細胞に関してはシグナリングの動きが乏しく探索が困難な状況が続いている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
以前と変化なくヒト組織が順調に採取できている。ヒト心筋細胞のセルラインも使用できており,機序に迫る実験が順調に進行できている。
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Strategy for Future Research Activity |
ウエスタンブロット法によりIκBαなどの炎症に関与するシグナルの評価を行う。CXCL5を用いてヒト心臓線維芽細胞にも同様の実験を行い,α-SMA産生能やコラーゲン産生能をPCRやウエスタンブロット法により測定し評価する。
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