2023 Fiscal Year Research-status Report
肺血管リモデリングにおけるFGF23/Klotho axisの役割
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23K07586
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
小西 博応 順天堂大学, 医学部, 准教授 (50459145)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 肺高血圧症 / FGF23 / バイオマーカー |
Outline of Annual Research Achievements |
肺高血圧症は、慢性かつ進行性の難病である。病態はニース分類で5群に分類され、その発症メカニズムは群ごとで異なるが、病態首座は肺血管リモデリングによる肺血管抵抗上昇である。一方、骨細胞から分泌される線維芽細胞増殖因子FGF23は、血中濃度が高値になると、左室肥大、動脈硬化疾患など心血管系イベントのリスク因子であるが、本研究は肺高血圧とFGF23の関連性を基礎研究と臨床研究に発展させることを目的とし、肺高血圧症各群での血管リモデリングに対するFGF23の作用、およびその分子メカニズムを解明する。本研究で血中FGF23濃度をPHの重症度や予後予測にむけたバイオマーカーとしての妥当性を評価しFGF23制御による新規PH治療戦略の構築へ発展させる。2023年度は低酸素PHモデルマウスに対し、血中FGF23濃度の変化が肺高血圧へ与える影響を検討した。抗FGF23抗体やアデノ随伴ウイルスを用いることで低酸素PHモデルの血中FGF23濃度を低下あるいは上昇させることが可能であることを確認し、解析したところ右心系血行動態に有意な差は認められなかった。引き続き動物数を増やし検討を行っていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
少数の動物実験の結果では、血中FGF23の変化は右心系負荷に有意な変化を認めず、基礎検討に難渋している。
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Strategy for Future Research Activity |
FGF23の血中濃度変化が肺高血圧へ及ぼす実験を、動物数を増やして解析していく予定である。
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Causes of Carryover |
試薬代の購入費を次年度に使用する予定のため次年度に持ち越し分が発生した。
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