2023 Fiscal Year Research-status Report
The Osaka Prefectural Acute Heart Failure Syndrome Registry 3
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23K07592
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Research Institution | Osaka General Medical Center |
Principal Investigator |
瀬尾 昌裕 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪急性期・総合医療センター(臨床研究支援センター), 心臓内科, 診療主任 (80731273)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 貴久 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪急性期・総合医療センター(臨床研究支援センター), 心臓内科, 副院長 (40649844)
渡部 徹也 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪急性期・総合医療センター(臨床研究支援センター), 心臓内科, 主任部長 (60897825)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 心不全 / 栄養 / QOL |
Outline of Annual Research Achievements |
本邦における心不全患者数は,今後も人口の高齢化に伴いさらなる増加が予想されている。急性心不全患者はその退院後心不全の再増悪・重症不整脈併発などにより再入院が少なからず認められ、さらに心血管死亡も散見される。また、心不全は人種差や社会的背景と密接に関わる疾患である為、日本人独自の実臨床からのデータ構築は、予後予測の観点や、新たな介入ターゲットを同定していく意味でも臨床的に重要と考えられる。単施設研究には、多施設研究では得られにくいような深いデータ収集が可能な点で優位性があり、心臓交感神経を反映するMIBG心筋シンチグラフィーや、詳細な心エコー解析などを導入し、種々の画像検査を中心として予後因子を同定していく予定である。さらには、心不全患者の併存疾患の注目度も上昇してきているが中で、特に低栄養の問題や・心不全患者の食欲低下の問題に注目したデータは不十分な状況であり、当研究はその部分を詳しく掘り下げていく予定である。また、心不全治療のエンドポイントとして、予後だけではなくQOLの向上が重要視されており、QOLの規定因子を包括的に同定する事は臨床的に重要な課題である為、当研究にてそれを明らかにする予定である。本研究は、これらの臨床的な問いを急性心不全患者の前向き観察研究としてデータを収集し、日本の急性心不全患者の実臨床データからのエビデンス創出を目指すものである。当研究は前向き観察研究であり、解析するにあたって一定数以上のデータ蓄積が必要となる。本年度は主に、研究環境の整備や患者登録、登録患者に必要な検査の施行、データ整理を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
倫理委員会の受理や、その後の研究開始の為の様々な環境整備・準備に当初想定していたよりも時間を要したため。
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Strategy for Future Research Activity |
現在は研究も開始され、登録状況としても軌道に乗ってきている為、このまま研究を遂行してデータの蓄積を続けていく方針である。一定上の登録が進み、データ蓄積が進んだ段階で横断的な解析より行っていく予定である。
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Causes of Carryover |
研究開始が遅れた為、予定していた外注血液検査に使用しなかった為。
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