2023 Fiscal Year Research-status Report
Deep phenotyping統合解析を用いた肺動脈性肺高血圧症の新規治療開発
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23K07647
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
重田 文子 千葉大学, 医学部附属病院, 講師 (70436369)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 拓児 千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (80344670)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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Keywords | 肺動脈性肺高血圧症 / 末梢血単核球 |
Outline of Annual Research Achievements |
特発性・膠原病性・遺伝性・呼吸器疾患に伴う肺動脈性肺高血圧症(PAH)における各々の臨床病態とそれぞれの末梢血単核球(PBMC)の発現変動遺伝子を組み合わせたdeep phenotypingの統合解析にPAHモデル動物の遺伝子情報も加えることで、PAH発症に共通する遺伝子群を検証する研究である。またその結果を糸口に、PAH発症/進展に関わるシグナルを同定し、最終的にはPBMCの特異的機能に焦点を充てた新規バイオマーカーの確立と病態形成抑制・病態改善へ向けた新規治療ターゲットの探索を目指している。 2023年度は臨床病態の異なるPAH患者のPBMC解析を行った。特発性12例、膠原病性6例、遺伝性12例、呼吸器疾患3例の末梢血からPBMCを採取、RNA sequence解析を行った。健常者群との比較、各臨床病態間での比較を行うことで、健常者群に比して共通して変動する遺伝子、各病態特有に変動する遺伝子を確認するべく、現在結果解析中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
各種PAH患者の検体収集が予定よりも難渋したため、次の行程へ進めることが出来なかった。
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Strategy for Future Research Activity |
Sugen低酸素曝露PAHモデルはじめ今後予定している実験は、当研究室では経験済みのものが多い。予定より行程は遅れているが、大きな問題はないと考える。
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Causes of Carryover |
2023年度予定していた基礎研究の行程まで着手することができず、次年度使用額が生じてしまった。今年度は基礎研究を中心に進めていく予定である。
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