2023 Fiscal Year Research-status Report
S100A8―RAGEシグナルに着目した肥満関連喘息の病態の解明
Project/Area Number |
23K07648
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
松崎 博崇 東京大学, 医学部附属病院, 特任助教 (00782187)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石井 崇史 東京大学, 保健・健康推進本部, 助教 (30803118)
福田 健介 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (50910759)
堀江 真史 金沢大学, 医学系, 准教授 (60732659)
齋藤 朗 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (90591412)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 肥満喘息マウス / S100A8 / RAGE / Visium |
Outline of Annual Research Achievements |
申請書に記載した肥満喘息マウスモデル及びコントロールマウスを用いて研究を進めている。肥満喘息マウスの肺組織検体を用いて病理組織学的な解析に加え、空間的トランスクリプトミクス解析(Visium)を進めており、肥満喘息の病態形成に関与しうる候補分子を網羅的に探索している。 肥満喘息マウスの肺組織を用いたシングルセル解析も行う予定で、cell2location法を用いて、Visiumのデータとの統合を行い、細胞レベルでの発現プロファイルの空間的コンテクストを復元し、1細胞トランスクリプトームデータや空間的トランスクリプトームデータに基づいた1細胞レベルでの細胞間相互作用ネットワークを解析し、コントロールマウスと比較する。 S100A8-RAGEを中心として得られた候補分子はヒト肥満喘息での検証も将来的に行うこととしたい。
S100A8-RAGEに関しては初代培養ヒト気道上皮細胞がS100A8の存在下で好中球誘導性ケモカインであるCXCL1のmRNA発現を亢進する事も確認しており、細胞実験による機能的意義の検証を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
空間的トランスクリプトーム解析を行い、網羅的に肥満喘息マウスの病態形成における候補分子を選定してきている。 細胞実験による機能的意義の検証も順調に進んている。
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Strategy for Future Research Activity |
S100A8-RAGEを中心として得られた候補分子はヒト肥満喘息での検証も将来的に行うこととしたい。引き続き、S100A8-RAGEに関しては細胞実験による機能的意義の検証を進める。 Ager-CreERT 2マウスを用いた解析やRAGE阻害薬を用いた解析も進めており、継続する。
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Causes of Carryover |
マウスの繁殖に時間を要した代わりに細胞実験を中心に研究を進めている。
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