2023 Fiscal Year Research-status Report
無菌性膿疱形成メカニズムにおけるS1P受容体を介した脂質メディエーターの役割
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23K07768
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
八束 和樹 愛媛大学, 医学系研究科, 助教 (30844766)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村上 正基 愛媛大学, 医学系研究科, 特任教授 (20278302)
森 秀樹 愛媛大学, 医学系研究科, 准教授 (60325389)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 無菌性膿疱 / 掌蹠膿疱症 / 乾癬 / S1P |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、無菌性膿疱を伴う皮膚疾患の病態解析において、新規病態関連因子の1候補として、近年ヒト表皮角化細胞でも発現の確認されている脂質メディエーターであるSphingosine 1-phosphate (S1P)及びその受容体に着目し、各種疾患の病変部組織あるいはヒト表皮角化細胞を用いた模倣実験モデルにおける細胞内外の動態に関する解析を行うことである。 本研究の予備実験として行っていた掌蹠膿疱症病変部組織を用いた数例のS1PR2免疫染色プロトコールをもとに、S1PR1、S1PR2、SPHK1、SPHK2の発現に関して、種々のプロトコールにて掌蹠膿疱症、膿疱性乾癬・膿疱化尋常性乾癬での検討を現在進めている。また、膿疱を立体的にとらえるため近年、研究代表者らが開発した、二光子励起顕微鏡及び新規蛍光染色法による三次元イメージングにて追加観察を行い、その違いについても検討を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
S1PR2の予備実験に加えて、S1PR1、SPHK1、SPHK2の検討にも着手し、疾患数も広げて検討を進めるため、使用抗体別の最適プトロコールの検討や、各疾患における適切な解析病期の検討などにやや時間を要したため。
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Strategy for Future Research Activity |
病変部組織を用いた免疫染色による検討をさらに進め、それと並行して培養細胞(表皮角化細胞、汗腺細胞)あるいは三次元培養表皮を用いた刺激実験についても計画通りに着手していく。二光子励起顕微鏡及び新規蛍光染色法による三次元イメージングに関しても、各疾患のサンプル数を増やして検討を進めていく計画である。
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Causes of Carryover |
免疫染色の各条件設定や解析対象サンプルの選定、解析病期の選定などに想定よりも時間を要したため、次年度にも解析する検体の追加があると予想され、使用期限も鑑みて購入しなかった試薬もあり次年度使用額が生じた。 各疾患病変部の免疫染色用の抗体およびその関連試薬購入費用として使用予定である。
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