2023 Fiscal Year Research-status Report
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23K07797
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Research Institution | St. Marianna University School of Medicine |
Principal Investigator |
宮垣 朝光 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 准教授 (50582003)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 皮膚リンパ腫 / VISTA / GITR |
Outline of Annual Research Achievements |
以前に、皮膚T細胞リンパ腫の腫瘍細胞株、患者皮膚の腫様細胞において、免疫チェックポイント分子であるVISTAが発現していないことを見出していたが、VISTAのリガンドとして報告されているVSIG-3を用いて、皮膚T細胞リンパ腫の細胞株を刺激したが、腫瘍増殖、生存、VISTAの発現に影響は及ばさなかったことを発見し、VISTAが皮膚T細胞リンパ腫の成長に関与していないことをさらに確認した。 また、皮膚T細胞リンパ腫の腫瘍細胞株に共刺激分子であるGITRが発現していることを新たに発見した。これより、GITRが皮膚T細胞リンパ腫の増悪に関与している可能性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
腫瘍細胞上に、同細胞の活性に影響を与えうる分子の発現を新規に同定することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
腫瘍細胞上のGITRの機能解析を進めていく予定である。また、皮膚T細胞リンパ腫において、VISTAがその病態に大きくは関与していないことについてのデータをまとめ、論文化する。
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Causes of Carryover |
以前の余剰物品があり、消耗品の使用が抑えられたため、次年度使用額が生じた。翌年度は、消耗品を購入する必要があることに加え、細胞株を用いた実験を行う予定であり、それらの試薬に使用する予定である。
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