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2023 Fiscal Year Research-status Report

A role of transcription factor MafB in Mycobacterium tuberculosis infection

Research Project

Project/Area Number 23K07933
Research InstitutionNational Institute of Infectious Diseases

Principal Investigator

財賀 大行  国立感染症研究所, 治療薬・ワクチン開発研究センター, 主任研究官 (40752499)

Project Period (FY) 2023-04-01 – 2027-03-31
Keywords転写因子MafB / 免疫抑制 / 結核菌感染
Outline of Annual Research Achievements

結核を発症する活動性結核患者とほとんど無症状である潜在性結核患者の結核に対する感受性の違いを決定づけている宿主因子は未だ不明である。ゲノムワイド関連解析をはじめとする臨床疫学研究から、人種間共通の結核感受性遺伝子として転写因子MAFBが候補に挙げられるが、転写因子MAFBの結核菌感染における役割については全くわかっていない。これまでに申請者は、転写因子MafBが結核菌感染制御で重要な役割を担っている免疫関連分子の抑制に関与することを見出した。そこで本研究では、転写因子MafBによる免疫抑制システムが結核菌感染においてどのように機能しているのかを明らかにすることを目的とした。

本年度は主にマクロファージを用いた結核菌感染実験を行った。①まず腹腔マクロファージを採取し、結核菌を感染させMafBの発現変化を解析したところ、結核菌数依存的にMafBの発現が亢進し、その一方で免疫関連分子の産生量は菌数依存的に減少した。②次にコントロールマウスおよびMafBコンディショナルノックアウトマウスの腹腔マクロファージに結核菌を感染させ免疫関連分子の産生量を比較したところ、ノックアウトマクロファージで産生量が顕著に高くなっていた。③また各マクロファージでの生菌数を測定したところ、ノックアウトマクロファージで菌数が減少していた。

以上の結果から、結核菌感染させるとマクロファージで転写因子MafBの発現が上昇すること、MafBが免疫関連分子の産生に関与し、生菌数に影響を与えることが明らかになった。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

コンディショナルノックアウトマクロファージを用いることによって、転写因子MafBによる免疫抑制システムが結核菌感染においても機能していることが明らかになった。また結核菌感染における転写因子MafBの重要性につながる基礎データを得ることができた。

Strategy for Future Research Activity

今後引き続き、結核菌感染させたコントロールマクロファージとノックアウトマクロファージを比較することによって転写因子MafBの役割を解析するとともに、結核菌感染における生体内でのMafBの役割を明らかにするために各マウスを用いて解析を進めていく予定である。

Causes of Carryover

年度末納品等にかかる支払いが、令和6年4月1日以降となったため。
当該支出分については次年度の実支出額に計上予定であるが、令和5年度分についてはほぼ使用済みである。

URL: 

Published: 2024-12-25  

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