2023 Fiscal Year Research-status Report
新WHO分類における下垂体神経内分泌腫瘍の悪性度に関与する因子の探索
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23K07977
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
田原 重志 日本医科大学, 医学部, 准教授 (80277540)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
服部 裕次郎 日本医科大学, 医学部, 講師 (40528436)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | neuroendocrine tumor / transcription factor |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年に内分泌腫瘍の新たなWHO分類が発刊され、その中で下垂体腺腫はpituitary neuroendocrine tumor(下垂体神経内分泌腫瘍:PitNET)に名前が変わり、それと同時に良性から悪性腫瘍に変更された。本研究ではPitNETの悪制度に関与する因子を定量的に探索することを目的としている。本年度は約200症例のPitNETの手術症例に対して、各種転写因子(PIT1, SF-1, TPIT, GATA2/3)に対する免疫染色を行い、新WHO分類における病理型を検索した。また、一部のPitNETはsomatostatin analogやdopamine agonistが有効であるが、これら薬物療法の効果判定の指標となるsomatostatin receptor 2,5やdopamine receptorの発現も併せて検討した。さらにp53の発現やKi-67 labeling indexも検索した。これと並行して、各症例の臨床・内分泌・画像所見などの臨床情報も収集した。以上の研究を進めている途中で、IgG4関連下垂体炎を合併したPitNET (Tahara S, et al. BMC Endocr Disord. 2023) 、および肺腺癌のPitNET内転移の症例を経験し(Suzuki K, Tahara S, et al. Endocr J. 2024)、これらを雑誌論文に報告した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
初年度(令和5年度)は約300例程度の症例に対する病理学的検索を予定していたが、各種抗体など入手に手間取った試薬があり、やや研究が遅れている。しかしながら、次年度はすべての検査機器、試薬が整っており順調に研究が進捗するものと思われる。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度以降も、初年度と同様にPitNETに対する病理学的検索を進めていく。それと同時に、PitNETの増殖・浸潤に関連すると言われているMatrix metalloproteinaseや血管内皮増殖因子(VEGF)、あるいはmTORに注目しこれらの発現を免疫組織化学的手法を用いて検討する予定である。
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Causes of Carryover |
使用予定であった一部の試薬の入荷が遅れたため、予定していた金額を使う状況には至らなかった。今後の使用計画としては、これらの試薬の追加購入、および結果をまとめるための解析ソフト購入などの使用を検討している。
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Research Products
(14 results)