2023 Fiscal Year Research-status Report
生体内mRNA導入による移植免疫寛容に繋がる臓器移植拒絶反応制御方法の開発
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23K08062
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Research Institution | National Institute of Infectious Diseases |
Principal Investigator |
藤野 真之 国立感染症研究所, 安全管理研究センター, 主任研究官 (50392329)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梨井 康 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 移植免疫研究室, 室長 (60321890)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 遺伝子導入 |
Outline of Annual Research Achievements |
現在臓器移植は、免疫抑制剤の開発により臓器不全に対する究極的な治療法として確立されるに至っている。しかし、移植患者は終生の免疫抑制剤投与が必要とされる。免疫抑制剤は、他の異物からの宿主への攻撃に対する免疫反応を減弱させる副作用を併せ持つ。免疫抑制剤投与患者は、感染症ならびに、癌の発生頻度が上昇する。一方、動物実験および臨床症例において免疫抑制剤の投与を停止しても、移植臓器が拒絶されない、いわゆる免疫寛容の状態が確立されている。移植後免疫寛容誘導・維持に必要な免疫学的機序ならびに分子機構の詳細は不明であり、免疫寛容誘導方法の確立はなされていない。よって、誘導機序の解明とともに、免疫寛容誘導方法の確立が待ち望まれている。 制御性T細胞は、臓器移植拒絶反応制御および移植免疫寛容の誘導に必須の役割を担っていることが明らかとなっている。in vitroあるいはin vivoにて制御性T細胞を誘導し、動物臓器移植モデルを用いて、移植免疫寛容の誘導が試みられてきているが、未だヒトに応用可能な治療法としての確立には至っていない。本研究では、ヒトへの臨床応用可能な、新たな生体内における制御性T細胞誘導による移植免疫寛容の誘導を目的として、T細胞へのアクティブターゲッティング脂質ナノ粒子(LNP)包埋mRNAを用いることによる、制御性T細胞誘導による、移植免疫寛容誘導方法の構築を行う。 今年度は抗体結合型mRNA-LNPを作製し、in vitroにてマウスPBMCへ添加し、導入細胞、導入効率および遺伝子発現効率をFCMを用いて解析した。また抗体結合型mRNA-LNPをマウスに投与し、マウス生体内における導入細胞、導入効率および遺伝子発現効率をFCMを用いて解析した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
概ね計画通りに研究が進んでいるため。
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Strategy for Future Research Activity |
抗体結合型mRNA-LNP(FoxP3)を作成し、FoxP3の発現および制御性T細胞への分化誘導、分化誘導させた制御性T細胞の機能評価を行う。また、マウスアロ心臓移植モデルを作製し、移植後に抗体結合型mRNA-LNPを投与する。アロ心臓移植片の拒絶を経時観察する。
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Causes of Carryover |
今年度分子生物学的な解析を行わなかったため費用に差が出た。当該解析は次年度に行う計画である。
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Research Products
(7 results)