2023 Fiscal Year Research-status Report
Elucidation of molecular mechanisms of occurrence of anaplastic thyroid cancer using gene mutation analysis and comprehensive gene expression analysis
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23K08067
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
伊藤 研一 信州大学, 学術研究院医学系, 教授 (10334905)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 甲状腺癌 / 未分化癌 / 未分化転化 / 遺伝子発現 / 遺伝子変異 |
Outline of Annual Research Achievements |
当科で手術を行なった甲状腺未分化癌4症例の切除検体から、「分化癌部」と「未分化癌部」をマイクロダイセクション法で切り出し、核酸を抽出した。抽出した核酸の質と量を確認した後、外部解析業者に次世代シークエンサーによる遺伝子変異解析と網羅的遺伝子発現解析を委託し、解析結果を得ることができた。 現在、解析で得られた膨大な数値化されたデータの中から、各症例の「未分化転化」の過程で、発現に大きな変動が認められる遺伝子群を抽出し、症例間での比較を行い、「未分化転化」の過程で共通して変動が認められる遺伝子を同定すべく解析を行なっている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
臨床検体を用いた遺伝子発現と遺伝子変異の解析は終えており、解析すべき膨大なデータは得られている。今後は、膨大な数値化されたデータをどの様に解析し検証するかが課題であり、現在取り組みを始めている。
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Strategy for Future Research Activity |
得られた膨大なデータの解析には、バイオインフォマティクスの専門家の助言が必要と考えられる。本学内に専門家がいない可能性もあり、他の研究機関との共同研究として解析することも計画している。
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Causes of Carryover |
臨床検体からの核酸抽出や遺伝子発現および変異解析の費用が、予測より若干少なくて済んだため、次年度使用額が生じた。多額ではないため、次年度の研究で必要な物品の購入などに充てる予定である。
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