2023 Fiscal Year Research-status Report
乾燥積層線維芽細胞シートによる消化管縫合不全の予防法の開発
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23K08090
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
桂 春作 山口大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (40457304)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柳原 正志 山口大学, 医学部附属病院, 助教 (40379954) [Withdrawn]
濱野 公一 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (60263787)
竹本 圭宏 山口大学, 医学部附属病院, 助教 (50622213)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 乾燥線維芽細胞シート |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、ラット由来の乾燥線維芽細胞シート作製を行った。 ラット(Wister/ST、10週齢、オス)の粘膜及び尻尾の組織から線維芽細胞を単離し、細胞シートの作製を行った。作製した積層線維芽細胞シートをシリコン上で乾燥させ、乾燥線維芽細胞シートの作製を試みた。 粘膜由来の線維芽細胞シートは乾燥させると欠損しやすくシート状の剥離が困難であり、乾燥積層線維芽細胞シートの作製の成功率が低いという問題点が分かった。一方、尻尾由来の線維芽細胞シートは乾燥が容易で成功率が高い結果であった。尻尾由来の線維芽細胞シートを作製する際にRhoキナーゼ阻害剤(Y-27632)を添加したところ、Rhoキナーゼ阻害剤の添加により線維芽細胞シートの成功率は13%から75%へ上昇し、容易に欠損のない乾燥積層線維芽細胞シートが作製可能となった。尻尾由来(Rhoキナーゼ阻害剤添加)の線維芽細胞シートは5~6層で厚さの平均が45μmであった。尻尾由来の積層線維芽細胞シートは粘膜由来と比較して積層した細胞数が多く、厚くなっていた。また、尻尾由来の積層線維芽細胞シートにおいて、Rhoキナーゼ阻害剤を添加しても層数や厚さに明らかな変化はない結果が得られた。しかし、尻尾由来(Rhoキナーゼ阻害剤添加)では、添加していない尻尾由来と比べて、乾燥前の線維芽細胞シートが培養液中に分泌するVEGFやHGFの量が劣っていたが、粘膜由来と比較して同等のレベルであった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ラット由来の乾燥線維芽細胞シートを作製できる条件を見出すことが出来たため。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は、ラット食道縫合モデルに対して、乾燥線維芽細胞シート移植の治療効果を検討する。
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Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた理由として、乾燥細胞シート作製が予想よりも順調に進んだため、培地やELISA kitの購入費を抑えることが出来たため。使用計画として、動物実験の費用として使用する。
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