2023 Fiscal Year Research-status Report
進行・再発胃癌における放射線治療と抗PD-1療法を用いた複合がん免疫療法の開発
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23K08114
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
三村 耕作 福島県立医科大学, 医学部, 准教授 (90568031)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河野 浩二 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (40283204)
中嶋 正太郎 福島県立医科大学, 医学部, 准教授 (50723417)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 胃癌 / リンパ節転移 / 複合がん免疫療法 / 抗PD-1療法 / 放射線治療 |
Outline of Annual Research Achievements |
① 医師主導型臨床試験「標準治療不応の切除不能な進行・再発胃がんに対する局所放射線療法とNivolumab (抗PD-1抗体) 併用療法の第Ⅰ/Ⅱ相臨床試験(CIRCUIT試験)」に登録された症例の中でリンパ節転移へ局所放射線治療が施行された患者(14例)と当科の日常診療でnivolumab療法中にリンパ節転移(有症状や制御不能な病変)へ局所放射線治療が施行された胃癌患者(3例)を対象とし、最新の臨床情報を収集した。それらの最新情報を国内外の学会で発表した。 ② 対象症例(紹介された症例も含める)の手術摘出標本や生検検体を用いた免疫組織染色を行うため、当科で凍結保存してある検体(末梢血単核球検体と血漿検体)について免疫学的解析を行うため、本大学内倫理審査委員会に申請を行い、これらの解析について承認を得た。 ③ 末梢血単核球検体を用いたflow cytometryとレパトア解析、血漿検体を用いたサイトカイン測定、手術摘出標本や生検検体を用いた免疫組織染色の準備を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
・対象症例の臨床情報収集が終了した。生存例については、臨床情報を更新していく。 ・国内外の学会で、得られた最新の臨床情報を発表している。 ・末梢血単核球検体を用いたflow cytometryとレパトア解析、血漿検体を用いたサイトカイン測定、手術摘出標本や生検検体を用いた免疫組織染色などの免疫学的解析の準備が順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
・末梢血単核球検体を用いたflow cytometryとレパトア解析、血漿検体を用いたサイトカイン測定、手術摘出標本や生検検体を用いた免疫組織染色などの免疫学的解析を進める。 ・得られた結果について、統計学的解析を行う。 ・研究成果について、学会で発表していく。
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Causes of Carryover |
本年度は、対象症例の臨床情報の収集と免疫学的解析を行うための準備を行った。そのため、物品費の使用が無かった。 次年度は、末梢血単核球検体、血漿検体、手術摘出標本・生検検体を用いた免疫学的解析を行い、研究成果を随時発表するので、物品費・旅費・その他で経費を使用する予定である。
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