2023 Fiscal Year Research-status Report
尿中インドキシル硫酸の炎症性腸疾患領域における新規バイオマーカーとしての可能性
Project/Area Number |
23K08121
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Research Institution | Hyogo Medical University |
Principal Investigator |
池内 浩基 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (80319863)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内野 基 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (00388810)
堀尾 勇規 兵庫医科大学, 医学部, 講師 (10838999)
若林 一郎 兵庫医科大学, 医学部, 特別招聘教授 (70220829)
桑原 隆一 兵庫医科大学, 医学部, 講師 (90839010)
楠 蔵人 兵庫医科大学, 医学部, 助教 (90932038)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | 潰瘍性大腸炎 / クローン病 / バイオマーカー / 尿中エンドキシル硫酸 / カルプロテクチン |
Outline of Annual Research Achievements |
保険収載された炎症性腸疾患に対するバイオマーカーは、便中カルプロテクチンとロイシンリッチα2グリコプロテインがある。前者は便を用いた、後者は血液を用いたバイオマーカーであるが、IBD症例の増悪期は便の採取は非常に困難であり、また、血管が細く脆弱な症例が多く、採血も困難な症例が少なくない。そこで、最も簡便に検体の採取ができる尿に着目し、本研究を行うこととした。尿中インドキシル硫酸は腸内環境の指標として用いられており、IBDの再燃時の指標や、治療効果の判定の指標に用いることができれば、IBD患者にとって福音となると考えた。昨年度は研究内容を倫理審査委員会に提出し承認を得た。次に尿中エンドキシル硫酸の測定は外部委託となるため、業者の選定が必要であり、できるだけ低価格での測定ができる業者を選定した。 便中カルプロテクチンとの相関を検討する必要があるが、便中カルプロテクチンと内視鏡検査を同月に行うことは保険上問題があるため、内科医とも検討し、採血、採尿、内視鏡検査の施行時期について検討した。 上記の検討により研究が開始できる条件が整ったため、2024年5月から症例の集積を開始する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
すでに保険収載されているカルプロテクチンと内視鏡検査を同月に行うことができないため、どのようなスケジュールで、採尿、採血、内視鏡検査を行うのが最も効果的であるかの検討に時間を要した。
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Strategy for Future Research Activity |
前述したように、症例集積の準備は整ったため、2024年5月より症例の集積を開始する予定である。
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Causes of Carryover |
研究開始が遅れたため、尿中エンドキシル硫酸の測定が行えませんでした。次年度から測定開始となるため、上記の費用が発生します。
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