2023 Fiscal Year Research-status Report
Analysis of tumor microbiome and mechanism of malignant transformation in esophageal cancer
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23K08129
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
伊丹 偉文 大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (80911982)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 剛 大阪大学, 大学院医学系研究科, 講師 (50452389)
田中 晃司 大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (70621019)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 細菌叢解析 / 食道癌 |
Outline of Annual Research Achievements |
食道癌の治療前、初診時の内視鏡生検を正常組織、腫瘍組織より採取し、16Sメタゲノム解析を行い、細菌叢解析を開始した。現時点では40例の正常、腫瘍ペアサンプルを採取し、細菌叢解析を行った。患者背景は年齢中央値は71歳、男性は31例であった。術前化学療法を行い、手術施行した症例は31例認めた。α多様性(CHao1 Index, Faiths, OTUS, Shannon Index, Simpson Index)に関しては正常組織、腫瘍組織の有意差は認めなかった。β多様性について比較を行うと、正常、腫瘍でUnifrac距離ではweighted,unweightedともに群間差は認められなく、個人間での細菌叢の相違が大きく影響していることが示された。レフセ解析では正常組織にPseudomonadales目が有意に多い結果となっていた。化学療法感受性別に比較を行うと、Grade1(n=19)の症例は、Grade2,3(n=12)と比較してLactobacilus属が多い結果となった。また、Grade2,3の症例ではStreptococcus-anginosusが有意に多い結果となった。口腔内汚染症例(n=18)は口腔内非汚染症例(n=22)と比較して腫瘍内細菌叢にPrevorella属が多い結果となっていた。こちらは正常組織での比較でも同様に、口腔内汚染症例では正常組織内細菌叢においてもPrecotella属が多い結果となった。口腔内汚染症例18例のみを対象とし、腫瘍組織、正常組織をレフセ解析にて比較すると、腫瘍組織ではPseudomonadales目が多く認められた。この結果は、口腔内の汚染状況は食道管腔臓器の全体に波及する可能性が示唆される。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現時点ではサンプル採取、解析はおおむね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は40例の正常・腫瘍のペアサンプルに対して、ITS真菌叢解析を行うことで、食道癌の腫瘍内細菌叢・真菌叢の相互作用についても検証してゆく予定である。また、大阪大学歯学部との連携により、術前歯科受診した際の歯石を16S細菌叢解析を行うことで、口腔内細菌叢と腫瘍内細菌叢の関連についても明らかにする予定である。
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Causes of Carryover |
研究進捗に加え、追加での実験、解析、検討が必要であったため。また、真菌叢解析にも着手開始したため。
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