2023 Fiscal Year Research-status Report
手術支援ロボットにおける眼球・腕運動の協調制御解明とトレーニング法の開発
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23K08137
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
瀧口 修司 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (00301268)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐川 弘之 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 助教 (60645092)
伊藤 直 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 助教 (70831775)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 視線計測 / 眼球運動 / 言語化 / トレーニング / 暗黙知 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、ロボット支援下手術における熟練した術者の眼球運動を、視線分析装置(Eye tracker)を用いて計測することで、“上手”な手術に必要な視覚情報の取得法を抽出し、効果的な教育・トレーニング方法を確立することにある。純粋に視覚情報のみに依存したロボット支援下手術の熟練者の眼球運動には、力触覚をも補いきる情報収集能力が秘められている。術者本人も自覚していないような眼球運動をも視線分析装置で客観的に数値化することで、手術手技の中でも言語化が難しい「暗黙知」の解明と伝承に貢献できる可能性を秘めている。最終的には“上手”な手術に必要な視覚情報の取得法を抽出し、効果的な教育・トレーニング方法を確立する予定である。 まずは視線分析装置のデモを複数回行った。ウェアラブルタイプのものは基本的に精度が足りず、手術モニターに視線を送っていることはわかるものの、細かな視線までは抽出することは叶わなかった。そのため、本研究には不適切と判断した。 そこで、手術動画を用いて据え置き型の機器でのデモを行なった。こちらは非常に細かな視線の先まで抽出することができた。また、据え置き型の機器で録画された手術動画でパイロットスタディーを行なった結果、外科初級者と外科中級者において視線運動に違いがあることが明らかとなった。具体的には、外科中級者の方が視野を広くとることができており、作業を行なっている点以外を観察している時間や回数が多かった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
適切な機器の購入はできたが、パイロットスタディーのプロトコール作成に難渋しているため、進捗が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
まずは静止画を用いた視線計測において、手術熟練者と非熟練者の違いを分析する。 さらにはドライボックスを用いた手術手技中の視線計測を行なっていく。
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Causes of Carryover |
データ解析ソフトが想定より安価に購入できたため次年度使用額が生じた。
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