2023 Fiscal Year Research-status Report
Development of a novel therapeutic strategy for HER2-positive gastric cancer by targeting STING signaling
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23K08177
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
金田 晃尚 福島県立医科大学, 医学部, 助手 (10895915)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中嶋 正太郎 福島県立医科大学, 医学部, 准教授 (50723417)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | HER2陽性胃癌 / HER2不均一発現 / 腫瘍細胞内STING / CD8陽性T細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
過去10年間に福島県立医科大学消化管外科で胃切除術を施行された胃癌患者401症例の手術摘出標本に対しIHCを実施し、HER2発現レベルを評価したところ、HER2陽性症例は全体のおよそ10%(40症例)であった。胃癌のHER2陽性症例はHER2発現の不均一性が高いことが報告されており、当科のHER2陽性胃癌症例の75%(30症例)においてHER2不均一発現が観察された。このHER2発現の高い不均一性がHER2陽性胃癌の腫瘍微小環境評価の複雑さに関係しているものと考え、HER2不均一発現を呈するHER2陽性胃癌症例のHER2陽性領域とHER2陰性領域におけるCD8陽性T細胞数および腫瘍細胞内STING発現レベルを比較することでHER2シグナルが胃癌の腫瘍微小環境に及ぼす影響に関し検討を行った。その結果、CD8陽性T細胞数および腫瘍細胞内STING発現レベルはともにHER2陽性領域においてHER2陰性領域と比較し有意に低下していることが明らかとなった。また、HER2不均一発現を呈するHER2陽性胃癌症例において腫瘍細胞内STING発現レベルとCD8陽性T細胞数の間に有意な相関が認められた。したがって胃癌のHER2シグナルが腫瘍細胞内STING発現を低下させ、CD8陽性T細胞浸潤低下に関与する可能性が考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
胃癌症例を用いてHER2シグナルが腫瘍微小環境、特に腫瘍細胞内STING発現やCD8陽性T細胞浸潤に及ぼす影響を解析することができている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究では、胃癌細胞株を用いたin vitroの解析によりHER2シグナルが胃癌の腫瘍微小環境に及ぼす影響を分子レベルで解析する。具体的には、HER2陽性胃癌細胞株およびHER2陰性胃癌細胞株のSTING発現レベル、I型IFN、CXCL9/10/11などのケモカイン産生レベルを比較する。また、HER2陽性胃癌細胞株をHER2 siRNAやHER2チロシンキナーゼ阻害剤で処理することでHER2シグナルの活性化を阻害した際に、STING発現やSTING経路の活性化が促進するか否か検討を行う予定である。
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Causes of Carryover |
本年度の研究では、申請者が所属する研究室で共通した試薬、抗体、キット、消耗品などを活用することができたため、新規の物品購入費が生じにくかったなどの理由により、次年度使用額が生じた。
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Research Products
(3 results)
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[Presentation] Down-regulation of stimulator of interferon genes (STING) expression and CD8+ T-cell infiltration in HER2-positive gastric cancer2023
Author(s)
Satoshi Fukai, Shotaro Nakajima, Motonobu Saito, Katsuharu Saito, Koji Kase, Hiroshi Nakano, Takahiro Sato, Mei Sakuma, Akinao Kaneta, Hirokazu Okayama, Kosaku Mimura, Wataru Sakamoto, Zenichiro Saze, Tomoyuki Momma, and Koji Kono
Organizer
The 3rd International Congress of the Asian Oncology Society
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[Presentation] HER2不均一発現を呈する胃癌症例から検討するHER2シグナルを介した腫瘍免疫微小環境の制御2023
Author(s)
中嶋正太郎, 深井智司, 金田晃尚, 圓谷秀哲, 松石彬, 岡山洋和, 齋藤元伸, 三村耕作, 坂本渉, 佐瀬善一郎, 門馬智之, 河野浩二
Organizer
第36回日本バイオセラピィ学会学術集会総会