2023 Fiscal Year Research-status Report
慢性期虚血性脊髄障害に対する次世代型エクソソームを用いた革新的治療法の開発
Project/Area Number |
23K08240
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
長谷川 源 札幌医科大学, 医学部, 研究員 (80901941)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川原田 修義 札幌医科大学, 医学部, 教授 (30325865)
鵜飼 亮 札幌医科大学, 医学部, 講師 (30896113)
安田 尚美 札幌医科大学, 医学部, 訪問研究員 (40722385)
山蔭 道明 札幌医科大学, 医学部, 教授 (70285005)
本望 修 札幌医科大学, 医学部, 教授 (90285007)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 間葉系幹細胞 / 再生医療 / 虚血再灌流障害 / 脊髄障害 |
Outline of Annual Research Achievements |
虚血性脊髄障害は胸部大動脈瘤の外科治療における非常に重篤な合併症であり、様々な予防法が行われているが、発症頻度も10~20%と高い。虚血性脊髄障害に対する根本治療法は無く、リハビリテーションでも術前までの回復は困難である。我々は、虚血性脊髄障害に対する骨髄間葉系幹細胞(Mesenchymal stem cell:MSC)の経静脈的投与により、運動機能の回復が得られることを世界に先駆けて報告してきた。治療メカニズムの一つとして、MSCから分泌された神経栄養因子による神経栄養・保護効果が挙げられる。近年、細胞から分泌される膜小胞体(エクソソーム)は、神経栄養因子を含む種々のタンパク質などを内包しており、エクソソーム自体が有する治療効果に対して、注目が集まっている。これまでにMSC由来エクソソーム (MSCexo)の単独投与によっても、神経損傷モデルへの治療効果が一定程度得られることが報告されている。 我々は、MSC由来エクソソーム (MSCexo)などの慢性期虚血性脊髄障害モデルに対する治療効果を検討し、新たな治療メカニズムを多角的に解析することにより、これまで以上に効果的な治療法の開発へと展開することを目的とする。 本年度は、SDラットを対象とし外科的に脊髄虚血再灌流モデルを作製することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本年度は、外科的に作成する脊髄虚血再灌流モデルが作成できるようになった。しかし安定したモデルを求め、精度を上げている過程である。
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Strategy for Future Research Activity |
モデル作製の精度を向上させることと並行してMSC由来エクソソームの回収を実施する予定である。
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Causes of Carryover |
モデル作成に時間がかかっており、研究が当初よりは遅れている。
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