2023 Fiscal Year Research-status Report
Elucidation of the pathogenesis of aortic disease and organ damage by angioscopy using a genetically modified rabbit model
Project/Area Number |
23K08267
|
Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
佐藤 明 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (30528469)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
範 江林 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (60272192)
新見 学 山梨大学, 大学院総合研究部, 助教 (80644898)
|
Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
|
Keywords | 血管内視鏡 / 動脈硬化 / 遺伝子改変ウサギ |
Outline of Annual Research Achievements |
令和5年度は、1) ApoEノックアウトウサギにおける血管内視鏡を用いた大動脈観察と病態解明、2) 血管内視鏡による大動脈プラークの性状・頻度及びコレステリン結晶やNETsの関連の研究を行うことである。 1)本年度はApoEノックアウトウサギの作成が困難であったため、10週間の高コレステロール食投与を行ったNZWウサギ(月齢7-15ヶ月)の動脈硬化モデルの作成を行なった。ウサギの大動脈の動脈硬化の観察を行い、大動脈硬化組織の切片標本を作製(H&E、elastica Van Gieson、Masson trichrom染色)した。 2)山梨大学医学部付属病院循環器内科において、冠動脈・大動脈弁狭窄症・末梢動脈疾患検査・治療の際に大動脈血管内視鏡を施行した。① X線透視下に橈骨及び大腿動脈から血管内視鏡を挿入し、上行大動脈から両側総大腿動脈までプラークの頻度・性状(黄色プラーク、プラーク破裂、血栓など)を観察した。② プラーク部位から飛散するプラークや血栓をカテーテルで吸引し、偏光顕微鏡でコレステリン結晶を同定し、吸引血液の各種サイトカイン(IL-1β,IL-6,TNF-αなど)・ケモカインを測定した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本年度はApoEノックアウトウサギの作成が困難であったため、10週間の高コレステロール食投与を行ったNZWウサギ(月齢7-15ヶ月)を用いて動脈硬化モデルの作成を行なった。血管内視鏡で観察された動脈硬化と病理組織との対比を行なっている。
|
Strategy for Future Research Activity |
ApoEノックアウトウサギにおける血管内視鏡を用いた大動脈観察と病態解明を進める。
|
Causes of Carryover |
本年度にApoEノックアウトウサギの作成できなかった費用を次年度にApoEノックアウトウサギの作成に使用するため。
|