2023 Fiscal Year Research-status Report
新規抗炎症性サイトカインIL38が腹部大動脈瘤形成に及ぼす影響と機序の解明
Project/Area Number |
23K08272
|
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
森崎 浩一 九州大学, 大学病院, 助教 (30625801)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
古山 正 九州大学, 医学研究院, 共同研究員 (00419590)
松原 裕 九州大学, 医学研究院, 共同研究員 (30805883)
|
Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
|
Keywords | 腹部大動脈瘤 / アンギオテンシンII / BubR1 / IL-38 |
Outline of Annual Research Achievements |
C57BL6/Jマウスを用いてアンギオテンシンII負荷マウス大動脈瘤モデルを作製し、動脈瘤の形成率、組織学的評価を行ってきた。動脈瘤形成率は約30%で、IL-38投与により動脈瘤形成は抑制されることを確認した。IL-38投与により、動脈瘤壁のMMP-2、MMP-9は低下、また、マクロファージの集積も抑制されていた。 BubR1低発現マウスを用いたアンギオテンシンII負荷大動脈瘤モデルの作製を下記要領で行った。 3種混合麻酔(塩酸メデトミジン0.3mg/kg+ミダゾラム4mg/kg+ブトルファノール5mg/kg)を腹腔内投与した。背部の皮切部位を脱毛し、皮膚切開を加え、皮下ポケットを作成、浸透圧ポンプを挿入しAngiotensin II (1000ng/kg/ml)を0.25μl/hrで持続投与した。背部の切創は埋め込み終了後に5-0Nylonで縫合、閉創した。浸透圧ポンプ:ALZET社製 mini-osmotic pump MODEL 2004(長さ3.0cm、直径0.7cm、重量1.1g) BubR1低発現マウスにおける動脈瘤形成率は下記要領で評価予定である。 術直前、術後3、7、14日目に大動脈を採取する。3種混合麻酔を腹腔内投与し、仰臥位で開腹し、下大静脈より27Gの注射針を用いて血液を採取後、25Gの注射針を用いて左心室より生理食塩水を緩徐に注入し、生食灌流を行う。脱血による安楽死を行った後、大動脈を上行大動脈〜総腸骨動脈分岐部まで摘出する。HE、EVG染色にて瘤形成を評価する。 現在、BubR1低発現マウスの交配、アンギオテンシンII誘導大動脈瘤モデルを作成中の状態で、当初の計画より遅れている状況である。十分数のマウスを確保でき次第、早急に実験計画を遂行予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
BubR1低発現マウスの交配を行っており、実験に使用できる十分数のマウスを確保できていないため、当初の予定よりも遅れている。
|
Strategy for Future Research Activity |
BubR1低発現マウスの交配を行っており、実験に使用できる十分数のBubR1低発現マウスを確保でき次第、早急に実験計画を遂行予定である。
|