2023 Fiscal Year Research-status Report
転写制御因子を標的とした新規肺虚血再灌流障害制御法の開発と臨床応用
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23K08320
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
大谷 真二 愛媛大学, 医学部附属病院, 准教授 (10770779)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂上 倫久 愛媛大学, 医学系研究科, 講師(特定教員) (20709266)
岡崎 幹生 岡山大学, 医歯薬学域, 准教授 (50467750)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 虚血再灌流障害 |
Outline of Annual Research Achievements |
肺移植に伴う虚血再灌流障害は依然として臨床で問題となっている。モデルマウスを用いて肺虚血再灌流障害の分子メカニズムを解明することは、肺移植後の生存率向上に繋がるため重要である。これまで、ヒト病態を再現する肺移植モデルマウスを作製し、次世代シーケンス解析によって再灌流障害によって肺組織で発現上昇する一連の転写因子を明らかにしてきた。今年度は、病態特異的に発現上昇する転写因子が肺組織中のどの組織で発現亢進するかについて明らかにするため、空間的遺伝子発現解析を実施した。その結果、我々が注目する転写因子であるNr4a1は移植肺の中でもある特定の細胞においてのみ高発現していることを発見した。また、このNr4a1が発現亢進する細胞の特性についても空間的遺伝子発現プロファイルから明らかにすることに成功した。さらに今回の解析では、Nr4a1と同様の組織で発現亢進する新たな病態関連遺伝子も見つかっており、現在ではこれらの遺伝子の病態との関連性について遺伝子改変マウスを用いてさらに詳細に調べている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度は、病態特異的に発現上昇する転写因子が肺組織中のどの組織で発現亢進するかについて明らかにするため、空間的遺伝子発現解析を実施した。その結果、我々が注目する転写因子であるNr4a1は移植肺の中でもある特定の細胞においてのみ高発現していることを発見した。また、このNr4a1が発現亢進する細胞の特性についても空間的遺伝子発現プロファイルから明らかにすることに成功した。
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Strategy for Future Research Activity |
今回の解析では、Nr4a1と同様の組織で発現亢進する新たな病態関連遺伝子も見つかっており、現在ではこれらの遺伝子の病態との関連性について遺伝子改変マウスを用いてさらに詳細に調べている。
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Causes of Carryover |
追加研究調整により次年度使用が生じた.
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