2023 Fiscal Year Research-status Report
尿中酸素分圧に着目した腎血流低下および急性腎障害の早期検出に関する研究
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23K08358
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
溝田 敏幸 京都大学, 医学研究科, 准教授 (80596198)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 腎障害 / 尿量 / 溶血 |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は、尿中酸素分圧の測定機器の開発について打ち合わせを重ねるなどに費やした。尿中酸素分圧測定が可能な状況になったら臨床現場での測定、および尿中酸素分圧と術後急性腎障害の関連についての研究を進めたい。また、心臓血管手術における周術期急性腎障害の発症に関与しているとされる溶血を測定する方法の開発も進めつつある。 日本心臓血管麻酔学会においては招待講演「急性腎障害の臨床診断」を行った。雑誌「循環制御」に総説「慢性腎不全患者の腎動脈下腹部大動脈瘤手術」を執筆した。また、アイゼンメンジャー症候群患者への全身麻酔に、循環動態への影響が少ないとされるレミマゾラムを用いた症例を報告した。 今後も周術期急性腎障害の予防に関する研究を進めていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
尿中酸素分圧の測定方法について研究チーム内で検討を進めている。測定方法が確立したら研究を開始する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
研究を推進するための研究チームを作り上げつつある。臨床現場での研究推進にはチーム内の協力のもとデータを収集する必要がある。チームの連携を密にして研究に取り組んでいきたい。
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Causes of Carryover |
現状、研究チームの編成と尿中酸素分圧測定方法の確立に時間を費やしている状況である。これらの準備が整い次第研究を推進していく計画でいる。
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